神ツールVirtual Desktopがアップデートによって新たな機能を搭載しました。それが「VDXR」です。
元々Virtual DesktopはOpenXRランタイム設定がSteamVR固定であり、SteamVR対応のゲームは遊べるもののOculus向けに作られたゲームは遊べないという欠点がありました。
Oculus用に作られたゲームはOculus Linkを使うしかなかったわけです。しかし、今回搭載された「VDXR」はその問題点を解決し、Virtual DesktopでOculus用に作られたゲームを遊ぶことができるようになります。
つまりPico4でもVirtual DesktopでOculus Link専用の同人VRエロゲを遊べる!
ということで、この記事では「VDXR」の設定方法と実際に使ってみた画像を紹介していきますね。
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VDXRの設定方法
- Virtual Desktopストリーマー(PC側のアプリ)を最新版にする
- Virtual Desktopクライアント(VRヘッドセット側のアプリ)を最新版にする
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更新前 | 更新後 |
アップデートが完了していると、PC側のVirtual Desktop Streamerのタブに【OpenXR Runtime】という項目が追加されます。ここの項目を変更することで設定可能。
- Automatic:自動で選択される。
- SteamVR:ランタイム設定をSteamVRにする。
- VDXR:ランタイム設定をVDXRにする。
基本はAutomaticかSteamVRに設定しておいて、Oculus Link向け同人VRゲームをVirtual Desktopで遊ぶときだけ設定をVDXRに変えるといいかもしれません。
VDXRの欠点として、SteamVRに関係する機能が使えなくなるということです。fpsVRが使えなかったりその他各自で使っている機能がなくなるので注意。
実際にゲームを起動して遊ぶ
新しい機能なのでとりあえず使ってみないことにはわからない。お試しプレイしていきましょう。
Oculus Link専用ゲームをVirtual Desktopで遊ぶ:成功例
まずは成功例から見ていきましょう。
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Meta Quest3 | Pico4 |
実験として起動したのは『えっち未経験でおマセな後輩といちゃらぶ中出しVR』。こちら、元々PCVRでのプレイはOculus Link専用のゲームとなっています。
これまでの設定ではVirtual Desktopで遊ぶことはできなかったのですが…。
めちゃくちゃ安定してゲームを遊ぶことができますこれ。
ちなみにパススルー用のお部屋に入ると、Pico4もQuest3も真っ暗なお部屋に。そのままではパススルーが機能しませんが、Virtual Desktopにはクロマキー機能があります。
実際に黒色を指定してクロマキー処理すると………
ほい。できました。
Meta Quest専用として作られた『えっち未経験でおマセな後輩といちゃらぶ中出しVR』がVirtual Desktopの「VDXR」で思う存分遊べます。Pico4でも遊べるのが本当にいいですよね。
続いてはこちらのゲーム。
Oculus Link向けの同人VRエロゲ『オークヒーローとエルフ妻VR』をPico4で起動してみました。
こちらも「VDXR」で起動するとPico4で安定して遊ぶことができました。
OpenXRランタイム設定をSteamVRに指定する(アプデ前までのデフォルト設定にする)と、このように「OculusVR Plugin(Unknown Engine)」と表記されてゲームが起動できないので、「VDXR」の恩恵を明確に受けていると言えます。
Picoに限らずMeta QuestでもOpenXRランタイム設定をSteamVRにしていると起動しないのですが、「VDXR」設定にすればQuest3でもVirtual Desktopで快適無線プレイが可能になりますよ。
Oculus Link専用ゲームをVirtual Desktopで遊ぶ:失敗例
「VDXR」での失敗例を見ていきます。
こちらはOculus Link向けの同人VRエロゲ『負けたらレイプ ぶっかけファイトクラブ』です。
商品ページに「Quest2&3専用で、他の機種では起動不可」と書いてあります。Virtual Desktopの「VDXR」設定にしてPico4で起動してみると…。
ゲームがエラーで止まってしまったり、カチャカチャしてたらファイトまで辿り着けたり。どっちにしろ不安定すぎるので「VDXR」で遊べるとはとても言えません。
同じMeta QuestのOculus Link/Air Link専用ゲームでもゲームによって差が出てしまうことがはっきりしました。
続いてこちらのゲーム。
Oculus Link向けの同人VRエロゲ『AV監督のおおせのままに!~新人AV女優の作品プロデュースで職権乱用!?~』です。
このゲームはSteamVRでも起動はできるものの、Oculus LinkとAir Linkでプレイした時のみカメラの位置=プレイヤーの目線が正しい場所(正面)に配置されます。
SteamVRだと天井の位置になってしまうので、これが「VDXR」なら改善されるのか試してみました。結果は画像の通り改善されず。
SteamVRとVDXRどちらでもイマイチな結果に。製作者さんがOculus Linkで遊ぶことを前提に作っていて、それがこの原因なのかもしれません。
ただSteamVRならこの目線の位置を調整できる「OVR Advanced Settings」があるので、致命的ではない問題です。Pico4で遊ぶなら「VDXR」ではなくSteamVRで調整して遊びましょう。
Meta Storeのゲームは無理
Meta Storeで購入したRift向けのソフト(=Oculus LinkによるPCVR用のソフト)はVirtual Desktopではプレイできません。
Metaバックグラウンドでゲームを起動しないとダメ。Meta公式ストアのゲームはそういった縛りがあるので仕方ないと割り切りましょう。
VDXRで遊べるゲームと遊べないゲームの差は?
Virtual Desktopの「VDXR」で遊べるゲームと遊べないゲームの差はなんでしょうか?この辺りはゲームを作っている側の人の方が詳しいはず。
ということでお世話になっているVRスケベゲーム製作者お二人のツイートをお借りしてきました。
現在のVRえっちっちゲーム界は、OpenVRとOVRとOpenXRの3つがごちゃっとしてて、環境によっては起動しません~が多発してる感じです(‘、3_ヽ)_ そのうち良い感じになるといいね
— つあい (@tsai_yoko) November 8, 2023
わしずっとVR開発してるはずなんだけど、バーチャルデスクトップを使いこなせていないので、こういう互換性事情について実はよくわかっていない。でも、現状ガッツリOVR依存で作られた幣作品が動かせるやり方があるようです。(正直、へえすご!なんで動くんだろ?ってなってます)
— 射マーシブ🔞VRエロゲ発売中【公式】 (@Cummersive) November 9, 2023
VRアプリ開発のためのSDKって複数種類あって、環境が統一されていない問題があるんですよね。そこの解決策として「OpenXR」のAPIが登場したわけですが…。
昔からある「OpenVR」やOculusSDKの「OVR」が混在している状況。このせいで「VDXR」で遊べるゲームと遊べないゲームが混じっているっぽい?
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まとめ
Virtual Desktopの新機能「VDXR」によってPico4でOculus向けの同人VRゲームが遊べるようになった。これが今回イチバンの収穫かもしれません。
またMeta Questを使う時でも、Oculus LinkやAir Link強制だった同人VRゲームがVirtual Desktopで快適にプレイできるようになりました。
もはやVR生活をする上でVirtual Desktopは必須ツール。元からほぼ必須ツールですが、こういった進化を見ると迷わず購入していいと思います。
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VRは進化速度が凄まじいので、2016~2019年あたりのVR動画は今と比べると微妙に思えるかもしれません。しかし、2020年あたりからVRがググッと力をつけていき、2021年以降のVR動画は撮影技術が洗練され、完成度が高く即戦力になるものが多くなっています。
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