2022年10月7日に発売された『Pico4』ですが管理人も発売前から予約し当日朝にゲットできました。
軽くてパンケーキレンズでコントローラーにセンサー付いてて両目で4K超えのディスプレイ解像度を持ったスタンドアロンタイプのVRヘッドセットとのことで発売前から話題になっていましたよね。
ただ我々アダルトVR動画ユーザーにとって大事なのは「エッチなことで使えるのか?」「FANZAやアダフェスのVR動画を不自由なく見れるのか?」が重要です。
またVRエロゲーマーにとっては「PCVRで不自由なく遊べるのか?」「apkファイルのエロゲを遊べるのか?」知りたいですよね。
ってことで今回はPico4を開封レビューしながら、実際にアダルト系のコンテンツを遊んで調査してみました。
これからアダルトVRデビューしてみたい人必見です。
無料でエロVRを体験する方法がFANZA(DMM)にあります。
これらのVR動画を無料体験できます
視聴するまでの手順はたったこれだけ!
- AmazonでVRゴーグルを購入
- DMMアカウントを作成する(無料)
- DMMVRプレイヤーをダウンロード(無料)
※iOSの人はストアからも可。AndroidはDMMからのみ。 - 無料対象VR作品から見たい動画を追加する(無料)
VRゴーグルにはお金がかかってしまいますが、それさえ入手できればいつでもアダルトVRを楽しむことができます。
Meta Quest2/3やPico4を買った人は①を飛ばしてMeta Store/Pico storeでDMMVRアプリを導入後、②と④を実行すればOK!
Pico4の開封&レビュー
それでは早速開封レビューしていきましょう。Pico4の外装はコンパクトです。ここにはないけど多分Meta Quest2が一番大きいかな。
開封チェック
PicoNeo3Linkの時もコンパクトでしたが、Pico4はもっとコンパクトにまとめられています。
とりあえず箱の中にあるものを取り出してチェック。
- Pico4本体
- コントローラー左右
- 充電一式(USB-C)
- メガネスペーサー
- ノーズパッド
- コントローラーストラップ
- 取扱説明書
本体チェック
本体裏側から。鼻に当てる部分に柔らかい素材がないので鼻が大きい人・鼻が高い人はちょっと付け心地が微妙かも。
上から見るとこんな感じ。右手側にボリューム調整のボタンがあります。スピーカーの位置は画像の通り。
両方の箇所にスピーカーは搭載されていますが、一方でイヤホンジャックはなし。ここがQuest2との違いですね。
横から見ていきましょう。全体のサイズ的には画像からも分かるとおり、M1MacBookPro14インチより少しだけコンパクトな感じ。右手側に電源ボタンが設置されています。
逆サイド側から見るとこんな感じ。充電及びデータ転送のためのUSB-C端子が1つ用意されています。ここから有線でゲーミングPCと繋げばOculus Link同様にPCVRをプレイすることができます。
バンドルの調整はこのダイヤルを回すことでキツくしたり緩くしたり調整可能。ところで「Pico4はめちゃくちゃ軽い!」とよく言われていますが、実はこのバンドル部分が重いので手で持つと意外と重さを感じます。
詳細は後述しているのでサクッと説明しますが、装着時の体感の重さは本体とバンドルのバランスで決まります。
Meta Quest2のように前に重さが偏っていると重く感じる一方、Pico4のように後ろ側に重さが偏っていると装着時はバランス良い装着感で軽さを感じるようになっています。
レンズチェック
めちゃくちゃ反射するパンケーキレンズくん。Pico4の1番の強みとも言っていいこのレンズですが、特徴としては内側に広いという点。
これの何がいいって、近接のものをみる時に力を発揮するといいますか、中央の遮りがないから近いものもスッキリ見ることができます。
この恩恵を受けるものの代表例としてアダルトVR動画のキスシーン。実際に見ればわかりますが、Meta Quest2だとサイクロプスになってしまう場面でもPico4だとギリギリ耐えれるシーンも。(完全に耐えるのは無理)
なのでアダルトVRに適しているといえば間違いないんですが、残念なことに記事を書いている現時点でPico StoreはDMMVR動画プレイヤーに対応していません。FANZAの動画を見れないのがガッカリポイントなので注意しましょう。
また、IPD調整はPicoNeo3Linkのように手で調整するのではなく、Pico4本体の機能で電子的に調整することができます。
この画面で「+」や「−」を押すと自動で動くんですよ。ヴィっヴィって動いてるのがわかるから面白いです。
メガネスペーサーを装着しなくてもメガネをスッと装着できるスペースは確保されています。ただフレームが細かったり経年劣化しているやつだとそのうちバキッと逝くので注意。
コントローラーチェック
VRをプレイする上で重要なのがコントローラー。タッチセンサーの有無でVRSNSのプレイしやすさが変わったり、握りやすさや押しやすさで快適度が全く異なってきます。
Pico4コントローラーはタッチセンサーを搭載しています。
Pico3NeoLinkではこのタッチセンサーが搭載されていなかったこともあり、VRCユーザーからはあまりいい評価を得られませんでした。
しかしPico4になってこの部分を改善。ちゃんとタッチセンサーが搭載されていて、VRCで表情の切り替えがMeta Quest2でのコントローラーと同じように操作できるようになりました。
実際に握ってみて思ったことは、PicoNeo3Linkのコントローラーより改善されていてチープ感がなくなったこと。
ボタンの押しやすさや押した時の感覚もMeta Quest2に近い。まぁぶっちゃけるとMeta Quest2のコントローラーの方に慣れているのもあってか、どっちが好みかと言われればMeta Quest2のコントローラーを取るかも。
ただPicoNeo3Linkの時にあった中華系プロコンのようなボタンの安っぽさは多少改善されているかなと。でもMeta Quest2の方が上って結論。
ただこんな中華クオリティも体験しました↓
https://twitter.com/adultvr_lab/status/1578289762242134016?s=21&t=YwBDkmxR3rvI49ZcmZKy9w
実際にアダルト用途で使ってみた感想
Pico4を使ってエッチなコンテンツをプレイしてみました。
アダルトVR動画を視聴してみた
アダルトVR動画といえば王道なのがFANZA(DMM)です。Storeに飛んでみるとやはり人気のサジェストキーワードに「DMM」がありますね。
ですがPico StoreにはDMMアプリはありません。なのでFANZAのVR動画を視聴することができないのです。
- SteamVRでPC版DMMプレイヤーやDeoVRなどを起動する(PCVR向け)
- 本体のストレージにVR動画を転送してPicoのプレイヤーで見る(スタンドアロン向け)
まぁ詳しいことは『Pico4でアダルトVRを見る方法』という記事を書く予定なのでそちらで。
では早速PCVRで視聴してみましょう。
SteamVR+DeoVRでの視聴
レンズの話でも書きましたが、女優さんが接近した場面でPico4は強さを発揮します。
Meta Quest2だと望遠鏡を覗き込んだような視野角の狭さですが、Pico4はこんなふうに女優さんが近づいてきた場面でも余裕を持ってみれる場面が増えました。
Meta Quest2ではサイクロプスになるであろう超近接キッスもサイクロプス手前で耐えていたので間違いなく内側の視野角が広いレンズの恩恵を受けていますね。
スタンドアロンでFANZAこそ見れないものの、ゲーミングPCを持っているならPico4の方がアダルトVRの視聴に向いていると言えましょう。
逆にスタンドアロンでの使用なら流石にFANZAを見れるMeta Quest2優先でいいです。
Meta Quest2の時に感じた【◯と◯】を覗き込んでいる感覚。Pico4でかなり軽減されています。かなり見やすいです。普通にいいと思う。
SteamVR+DMMプレイヤーでの視聴
ゲーミングPCを持っているならFANZAの動画をみることが可能。ということでSteamVRでPC版DMMプレイヤーを起動してみました。
ちょっと使ってみてやはりPicoNeo3Linkと同じ問題点が浮上しました。それはDMMプレイヤーがPicoのコントローラー操作を受け付けないという問題。
これでは早送りすらコントローラーで操作することができません。マウスを使ってモニター上にあるウィンドウから操作する必要が出てきます。
Pico4は内側が広いので近接シーンで強さを発揮するのは間違いありません。超近接でもサイクロップスもどきで耐えます。ただ根本的にFANZAとは相性最悪。アダフェスメインのユーザーしか楽しめないのでアダルトVR動画適性はイマイチでしょう。レンズだけは適性あるんですけどね。PicoがDMMプレイヤーに対応しない限りずっとこの評価は覆りません。
追記:Virtual Desktop+DMMプレイヤーでの視聴
Virtual Desktopがリリースされて画質面と操作面が改善されました。操作面ではMeta Quest扱いになるためか、コントローラーのバインドがうまく適応され、Pico4のコントローラーでもPC版DMMVR動画プレイヤーの操作が可能になります。
PC版なので細かい調整ができない点はマイナスなのですが、最低限の操作はできるようになったのでPico4+ゲーミングPC+Virtual Desktopの組み合わせならFANZAの動画をまともに見れるようになります。
VRエロゲをプレイしてみた
VRエロゲをプレイする視点でPico4はどうなのか?
これを検証する人はあまりいないと思います。ですがうちのサイトではこれが本番まである。ってことで色々プレイしていきます。
恋来い温泉物語VR
とりあえずまずは恋来いをプレイしてみました。Meta Quest2のOculus Link接続時に使っているUSB-Cケーブルをそのまま使って繋げてのプレイ。
やはり最初に気になったのはQuest2と同様にデータが圧縮されて送られてくるのもあって色味が薄いということ。それと若干のモヤモヤ感はありますね。
DisplayPort接続の機器(Reverb G2やPicoNeo3Link等)の方がやはり色味がくっきりで描写もしっかりされている。これは間違いないです。
ただそうは言っても内に広いレンズの恩恵はやはり大きいかと。プレイしていて比較的快適。目と目の間に遮るものがほとんどなく、目から得られる情報量の多さはグッド。
COM3D2
小悪魔ちゃんのカラオケタイム。実はこの時Pico4のスピーカーが片方ぶっ壊れていることに気づくわけですが、まぁその話は置いておいて。
操作はスティック押し込みが決定になるといったように自分のいつものプレイ環境と差異があるのですが、基本的に慣れれば何も不自由なくプレイできるはずです。
Pico4のスピーカーはPicoNeo3Linkの時より少し改善されているかな。片方しか出ない初期不良のせいで断言はできないけど、PicoNeo3の籠った音よりは良い。あれは聞いた瞬間「音わるっ!」ってわかるレベルでしたから。
ただReverb G2はもちろん、Meta Quest2よりも少し劣る印象。最低限許されるラインには到達しているけど、決して良いとは言えないレベルです。
コイカツサンシャイン
コイカツサンシャインをプレイ。やっぱり若干のモヤモヤ感と色味の薄さが気になる。いや、この画像は綺麗だけどPCで描写されているデータなだけであって、実際にPico4を通してみる映像はこんな綺麗じゃないです。そこんところ注意。
で、ちょっと想定していたより画質がイマイチなので色々調べていたら設定を72Hzに下げたほうが良さげっぽいとのことで。
画質設定はHDが最高でこれは良いんだけど、リフレッシュレートを90Hzにすると画質が靄るっぽい。確かに72Hzに下げて再起動したらちょっと改善されたような気がする。
ただ自分がこれまでプレイしてきた環境と比較して、「うおーーーー!!綺麗じゃん!」とはなりませんでした。
内側の視野角が広いので見やすいのは間違いないんですが、これならReverb G2でくっきり楽しんだ方がいいかもなって印象。まぁヘッドセットの着脱やコントローラーの使いやすさに関してはPico4の方がいいんですけどね。
追記
公式アプリの上限よりもPCVRの画質をもっと上げてプレイしたいならVirtual Desktopを導入しましょう。グラフィックやビットレートを上げてプレイすることができます。もちろんそれ相応のPCスペックが必要。
SteamVRを利用したPCVRゲームは色味の薄さと若干のモヤが気になる。画質をあげたいならVirtual Desktop+ハイエンドゲーミングPC+Wi-Fi6の環境を導入してUltra設定で起動する必要あり。
視野角の広さ(特に内側)や装着感がMeta Quest2よりも上なのでそういった意味での快適性は優れている。
Pico4と他機種の比較
レンズの反射がやばいので少しモザイクかけてます。右から順番にヘッドセットの機種名はこれ。
- Meta Quest2
- Pico4
- Reverb G2
- PicoNeo3Link
これを見ると薄くて平たいパンケーキレンズのPico4がパッと見で目立ちますね。明らかに内側に広いのがわかります。
ただスペック的に視野角が一番広いのは Reverb G2だったりするのでそれぞれPico4と比較していきましょう。
Pico4 VS Meta Quest2
項目/機種 | Pico4 | Quest2 |
---|---|---|
プロセッサー | Qualcomm XR2 | Qualcomm XR2 |
解像度(片目) | 2,160 ✕ 2,160 | 1832 x 1920 |
リフレッシュレート | 72Hz / 90Hz | 60Hz / 72Hz / 90Hz /120Hz |
視野角 | 105° | 90~95° |
IPD | 62~72mm | 58⇆63⇆68mm |
重さ | 約600g | 約500g(ストラップなし) 約570g(ストラップあり) |
容量 | 128GB / 256GB | 128GB / 256GB |
ケーブル | USB-C | USB-C |
イヤホンジャック | なし | あり |
使用方法 | スタンドアロン PCVR(有線/無線) |
スタンドアロン PCVR(有線/無線) |
トラッキング | インサイドアウト | インサイドアウト |
FANZA対応 | スタンドアロン時は未対応 | スタンドアロンでも対応 |
価格 | 128GB:49,000円 256GB:59,400円 |
128GB:59,400円 256GB:74,400円 |
簡易比較評価
- 装着感が軽い
- 内側の視野角が広い
- スタンドアロンならこっちが綺麗
- IPD調整を0.5mmずつ調整できる
- FANZAのプレイヤーに単体で対応
- エッチなコンテンツが豊富
- 機能が充実
- スピーカー&マイクの質はこっちがいい
- イヤホンジャックがついてる
- PCの画面(2D)を表示して遊びやすい
使用しての比較
重さについて
まずQuest2とPico4で比較されがちな重さについて。実は重さ自体はストラップ・バンド部分も含めるとPico4の方が重いです。
Quest2のエリートストラップを付けたとしてもPico4の方が重いはず。(カウンターウェイトなしの場合)ただ装着感は前後にバランスの取れているPico4の方が軽く感じます。
Quest2は前に重さが傾いているので頬部分が痛くなりがちなんですよね。なので装着感的にはPico4が上。ただPico4も軽いと感じるだけで実際にはなんだかんだ首に負担がかかってくる。
コントローラーについて
これは好みで分かれるけど、どっちもどっちでいい感じです。Quest2が電池1本なのに対しPico4は電池2本と違いはありますが、特に不満はありません。
ただPico4にケチをつけるならストラップの装着方法が残念。Quest2のコントローラーストラップがスマートに最初から装着されているのに対し、Pico4のコントローラーストラップは自力でくるりんしてダラーンっと見栄えがよくない。
画質について
スタンドアローンでの使用感ならPico4の方が綺麗。一応Meta Quest2もSide Questを使ってスタンドアロン時の内部解像度を上げることはできますが、デフォルト時の比較ならPico4の方がホームやメニューなど見やすいです。
一方でPCVR時の画質はPico4はイマイチかも。色味に関してはQuest2も薄いんですが、モヤモヤ感もあるしスペックを活かしきれていない印象。設定もHD画質までしか選べないのが足を引っ張ってる感あり。
Pico4(クリックで拡大) | Quest2(クリックで拡大) |
こちらはレンズ越しにiPhone13Proで直接撮影したもの。写真だと若干伝わりづらいかもしれませんが、やっぱりPico4のモヤっぽさが気になるのと色が違和感ある。Quest2も圧縮されるのでモヤっぽさはあるんですが、実物を目で見て比較するとQuest2の方が少し綺麗。
調べてみると、記事を書いている時点で有線であれ無線であれPico4はビットレートが最大100Mbpsでの通信とのことなのでそりゃ物足りないわけだ。Quest2が優先でデフォルト130Mbps前後、公式サポートでの上限が500Mbpsだそうです。
やっぱり現時点でPico4のPCVRの画質が若干ながらイマイチに感じるのは間違っていなかったのかと。それとMeta Quest2は公式アプリでレンダリング解像度をググッと上げて調整できるのもポイントが高いです。
Steam側の設定でもレンダリング解像度を変えることはできるけど、公式のプラットフォームで上げられる方が安定感あるはずだしね。
と、記事を書いている途中に中国のユーザーさんからこんなツイートをいただきました。
https://t.co/aZktb2VCXc
可以尝试用这个方法把码率改成200mb以上— HIMLP (@ranfordfinn) October 9, 2022
リンクにある動画も中国語なのでアレですが、Pico4も一応200Mbps以上に改変できるっぽいですね。
…ってことで実際に変えてみました。
Pico4(クリックで拡大) | Quest2(クリックで拡大) |
ビットレートを変えてさらにSteamVRの設定のレンダリング解像度を200%(片目3052×3052)にしてみました。Quest2は公式アプリでレンダリング解像度を4192×2128の120Hzにしてビットレートはデフォルトのままなので単純な比較ではないです。
この状態での比較なら写真写りだけでなく実際に目で見てもPico4はぼちぼちいい感じかも。でもこれじゃマジで条件がバラバラなので、できる限りお互い最大出力で戦ってあげさせたい。
なのでMeta Quest2の方もビットレートを公式最大の500Mbpsまで上げ、公式アプリで120Hzだったのを90Hzに下げてその分レンダリング解像度をさらにMAXまで上げました。(5408×2736)
その結果がこちら。
Pico4(クリックで拡大) | Meta Quest2(クリックで拡大) |
拡大すればわかると思うんですけど、Pico4が若干粗い部分があるのに対してQuest2はツルツル感がつよい。飛んでくる泡の演出とか後ろの水の演出も良くなった。
まぁただどんなに頑張ってもDisplayPort接続と比べると劣るかな。どっちも映像を目でよーく見ると圧縮による劣化がわかる。それでも基本的に公式機能で利用するならPCVRはMetaの方が今のところ良さげです。
あ、Pico4のビットレートの上げ方はこちらの記事で解説しています。
Pico用のVirtualDesktopが配信されました。VDを最高設定で使うとビットレートが200Mbpsまで対応するだけでなくエンコード解像度も上がるので、公式でPCVRをプレイするよりずっと綺麗になります。PicoでPCVRするなら絶対VDを導入したほうがおすすめです。VRSNSやVRゲームやるならこれで劇的に快適さが上がります。
パススルーについて
Quest2が白黒パススルーなのに対してPico4はカラーパススルーです。ただカラーパススルーは2D描写っぽくて立体感が弱いのが玉に瑕。
それと遠くの細かい文字は読むことができません。画像よりも実際はモヤモヤしているので無理。ただ大きい文字や近くのものなら読んだり視認することができます。
apkファイルについて
Meta Quest2もPico4もapkファイルを導入して外部アプリを動かすことができます。ただしこの2つではAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)が異なることに注意。
DLsiteで発売されているMeta Quest向けapkファイルのVRエロゲを遊べるのはMeta Questだけです。Pico4では起動しないのでこの辺りは注意しておきましょう。
寝ながらの使用
ベッドに寝ながら仰向けでHMDを被って遊ぶ場合、これはMeta Quest2のデフォルトゴムバンドが最強です。Pico4の後頭部のバンドはかなりゴツゴツしているので枕に上手く当てても寝ながらの運用は厳しい。できなくはないけど安定性に欠けるのであんまりおすすめしません。
2Dエロゲのプレイしやすさ
PC向け2Dエロゲを大画面でプレイする場合、Pico4はSteamVRの機能を使ってモニタを表示し、プレイすることとなります。
この機能はWindowsMRより少しマシなんですが、ぶっちゃけMetaのホームの機能に比べると位置合わせやサイズ変更のUIがイマイチです。
より直感的にサイズ変更や位置調整ができるのがMetaの強み。こういった機能に関しては現時点ではMetaの勝ちです。
スタンドアロンで利用するならPico4の勝ち。PCVRで使うならQuest2が充実。Pico4が優れている点はちゃんとあるけど絶賛されまくってるのを鵜呑みにするのは危険。
少なくともアダルトコンテンツをメインに利用する予定ならMeta Quest2一択と言っていいでしょう。現時点でFANZAの動画やVRエロゲの対応している数が段違いです。
PCVR環境のアップデートやコンテンツの充実がされればPico4も全然おすすめできるけど、そうなる頃にはQuest ProやQuest3なども出てくるのでね。ただPico4の装着感と内側の視野角は優秀です。動画もVRゲームもレンズの恩恵を感じます。そういったメリットに重きをおくならPico4は十分選択肢に入ります。
メリットとデメリットの幅が広いのがPico4、安定性があるのがQuest2です。
Pico4 VS Reverb G2
項目/機種 | Pico4 | Reverb G2 |
---|---|---|
プロセッサー | Qualcomm XR2 | PCに依存 |
解像度(片目) | 2,160 ✕ 2,160 | 2160 x 2160 |
リフレッシュレート | 72Hz / 90Hz | 90 Hz |
視野角 | 105° | 114° |
IPD | 62~72mm | 60~68mm |
重さ | 約600g | 約500g |
容量 | 128GB / 256GB | PCに依存 |
ケーブル | USB-C | DisplayPort |
イヤホンジャック | なし | なし |
使用方法 | スタンドアロン PCVR(有線/無線) |
PCVR(有線) |
トラッキング | インサイドアウト | インサイドアウト |
ファンザ対応 | スタンドアロン時は未対応 | PCVRなので対応 |
価格 | 128GB:49,000円 256GB:59,400円 |
65,780円 |
簡易比較評価
- ゲーミングPCなくてもOK
- 装着感が軽い
- 内側の視野がわずかに広い
- 無線でPCに接続できる
- DP接続で画質と色味がかなり優秀
- スピーカーとマイクがかなり優秀
- 外側の視野が広い
- がっしり装着できる
使用しての比較
PicoのストリーミングアシスタントがPCにインストールされている場合、Reverb G2でSteamVRをプレイするとコントローラーのトラッキングが消滅します。なのでこの2機種の共存は無理です。Pico4でもNeo3Linkでも同様の事象が確定で発生。
重さについて
手で持つと軽いのはReverb G2。Pico4は全体の重さが意外とあります。ただ装着するとその重さが分散され、多少首に負担はいきますが軽さを感じるのがPico4の強みです。装着というより浅く被るといった方が近いかもしれません。
一方Reverb G2は深く被ってガシッと固定する感じ。顔と頭全体でガシッとやるから圧迫感があります。
動き回ったり顔を頻繁に振るコンテンツをプレイする場合はPico4が優れていて、座ってどっしり構えるタイプのコンテンツならReverb G2でも良いでしょう。
コントローラーについて
コントローラーは明確にPico4の方が優秀です。Reverb G2で不満な点が2つあって、その1つがコントローラー。
Reverb G2のコントローラーは重いしデカいしバランスがいいとはお世辞にも言えないレベル。VRSNSで必要な機能であるタッチセンサーもないのでメイン機としてガチ活用するならベースステーションとIndexコンを用意したほうがいいでしょう。
その点Pico4のコントローラーは手で持った時にしっくりくる。タッチセンサーもあってVRSNSでもOKです。
画質について
画質はマジで明確にReverb G2が強いです。ディスプレイ解像度が一緒でも実際はひと目でわかる差があります。
COM3D2のダンスシーンを見て比べたんですが、服の色から肌から演出のレーザーから背景の水の表現から全てReverb G2が美しい。
Pico4(クリックで拡大) | Reverb G2(クリックで拡大) |
レンズ越しにiPhone13Proで撮影してみたけど、これだとあまり伝わらないのが残念。
パンケーキレンズで平べったくて外から撮影しやすいのが影響してるのとピントを合わせやすいのもあってPico4の方が写真写りはいい気がするけど、実際にゴーグルを通して目で見ると一目瞭然でReverb G2が綺麗です。
写真でもわかると思うけど、やはり発色の違いが大きい。Reverb G2の方がちゃんと色味が出ているのが服の色を比較してみるとわかりやすいかと。というかPico4は薄いよね本当に。
スピーカーについて
スピーカーとマイクの性能はVRヘッドセットの中でもトップクラスなのがReverb G2。使っていて文句ありません。
Pico4もNeo3Linkと比べれば良化しているのですが、ヘッドバンドに振動が無駄に伝わっていたりマイクが微妙だったりとこの辺りはまだまだ伸びしろがある部分だと思っています。
PCVRで綺麗さを求めているならReverb G2の方が優秀です。無線のお手軽さや軽さならPico4。視野角に関しては内側に強いのがPico4で満遍なく強いのがReverb G2。
VRSNS目当てなら装着時の軽さとコントローラーの関係上Pico4の方がいいんですけど、ファンタスティックな環境を求めるならReverb G2+Indexコンのハイブリット環境を構築すると幸せになれそうです。
Pico4 VS PicoNeo3Link
項目/機種 | Pico4 | Neo3Link |
---|---|---|
プロセッサー | Qualcomm XR2 | Qualcomm XR2 |
解像度(片目) | 2,160 ✕ 2,160 | 1832x 1920 |
リフレッシュレート | 72Hz / 90Hz | 72Hz / 90Hz (/120Hz) |
視野角 | 105° | 98° |
IPD | 62~72mm | 58⇆63.5⇆69mm |
重さ | 約600g | 約640g |
容量 | 128GB / 256GB | 256GB |
ケーブル | USB-C | DisplayPort / USB-C |
イヤホンジャック | なし | あり |
使用方法 | スタンドアロン PCVR(有線/無線) |
スタンドアロン PCVR(有線/無線) |
トラッキング | インサイドアウト | インサイドアウト |
FANZA対応 | スタンドアロン時は未対応 | スタンドアロン時は未対応 |
価格 | 128GB:49,000円 256GB:59,400円 |
256GB:49,280円 |
簡易比較評価
- 装着感が軽い
- コントローラーのボタンの押し感がいい
- スタンドアロン使用ならこっちがクッキリ
- カラーパススルーあり
- スピーカーがまずまず
- PCVR時はDP接続の恩恵でクッキリ
- コントローラーが軽い
使用しての比較
基本的にはPico4の方が優秀です。PicoNeo3Linkが優れている点は1つだけ。それはDisplayPortでPCに接続できるのでPCVR時の映像が綺麗に映るという点。
実際Pico4は色味の薄さとモヤっぽさがありますが、PicoNeo3Linkはハッキリと描写されています。この点だけはReverb G2に近い。
ただどっちを買うべきかと言えば総合的にはPico4の方がいいでしょう。カラーパススルーやパンケーキレンズによる内側の視野角の広さに装着感の軽さなどメリットがデカい。買うならPico4です。
DisplayPort接続でなくなったこと以外は順当進化しているPico4が強い。
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まとめ:Pico4は本当に「買い」なのか?
実際SNSやVR系YouTuberを見てみると絶賛されているのを見かけます。
が、しかし本当にPico4は絶賛するほどのものなのか。彼らの中には早期提供を受けていて少なからず忖度なしでレビューができないパターンの人がいるかもしれません。
実際のところPico4はメリットとデメリットの振れ幅が大きいユニークなVRヘッドセットになっていると使ってみて思いました。
最後にメリットデメリットをもう一度まとめてみたので確認していきましょう。
Pico4 のここがイイ
Virtual Desktop利用時の画質が優秀
視野角がそこそこ優秀(特に内側が優秀)
装着時の体感の軽さが優秀
浅く頭に被る感じで着脱が簡単
頭を動かしてプレイするゲームに向いてる
カラーパススルーあり
Pico4 のここがダメ
スタンドアロン時はDMM動画プレイヤーに未対応
対応コンテンツや環境がまだ充実していない
DLsiteで売ってるQuest向けapk形式のVRエロゲは遊べない
PC用のPicoソフトウェアとReverb G2が喧嘩する
細かいところで中華クオリティ発揮
中華クオリティというのは、今のところ自分が体験した中で3つ。
- 最初から左側のスピーカーが壊れている(音が出ない)
追記:Virtual Desktopを1度導入したらなぜか音が出るようになりましたw
追記2:結局すぐに音が出なくなりました。なんだこれ。 - 1度も開けてないのにコントローラーの電池取り替え部分にネッチョリしたゴミが挟まってた
- 外の箱と内の箱が逆さまに装着されて届いた(箱開けたら中身が下にドカっと落ちたよ)
正直3つも揃ったらこう思いますわ。「クソッタレが!」と。でも心を落ち着かせてちゃんとレビューしました。
アダルト用途をメインに考えているなら1台目はまだMeta Quest2の方がいいと言っておきます。
やっぱりQuest向けのDMMVR動画プレイヤーはPC版より優れているのとエロコンテンツの充実さを考えると、Meta Quest2が今のところ優勢です。正直初心者向けとしての安心感はMetaの方がずっとありますよ。
Quest2が発売してからかなり時間が経ってるので、似たようなスペックのスタンドアロン機は発売されてきていますが、Metaのコンテンツの充実度や整備された環境は強い。
だからQuest2でお茶を濁しながらQuest3を期待して待つのも全然ありだと思います。
もしPico4を買う場合はしっかりメリットデメリットを把握してからにしましょう。Pico4のパンケーキレンズとアダルトVR動画の相性自体はかなり良いので、アダフェスの動画をダウンロードしてDeoVR(PCVR)で見るのが目的ならおすすめできます。
また、VRCやclusterなどのVRSNSをやる予定の人にもおすすめ。PCスペックはかなりハイスペックが要求されますがVDを導入して最高設定でプレイすればめちゃくちゃ綺麗で世界を見渡せる感動を体験することができます。
Pico4はそういった限定的な場面で力を発揮するタイプです。そういった場面ならMeta Quest2よりも優れてるなと。でも限定的なんですよねぇ。
初心者でもVirtual Desktop+ハイエンドゲーミングPC+Wi-Fi6の環境を用意できるのならおすすめできる。けど全部用意すると結構なお金が必要なわけで。
そういった理由もあって、やはりVR初心者がアダルト目的で1台目をお金出して買うならMetaの方をおすすめします。
あと今回比較して改めてReverb G2ってコスパいいヘッドセットだなって思いました。
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解像度・視野角・コントラスト・カラーパススルーがパワーアップしていて納得のデバイスになっています。1台目はこれ買っておけ!
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | スタンドアロン時:ストリーミング・月額見放題・DL動画を視聴可能。(+1D連動不可) PCVR時:全ての動画に対応。 |
価格 | ¥81,400(512GB)価格改定 |
2024年9月20日にPico4の上位版が登場。中身が強化されQuest3とほぼ同等になりました。Quest3より優れている点も劣っている点もあるため用途次第といったところ。
Picoのトラッカーと併用してスタンドアロンでVRSNSを遊ぶなら最適な選択と言えそう。アダルトもいけます。
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | スタンドアロン時:DL動画を視聴可能(ストリーミング・月額見放題・+1Dは不可)。 PCVR時:全ての動画を視聴可能。 |
価格 | ¥89,800(256GB) |
Quest2の後継機とも言える新エントリーモデルが登場。SnapdragonXR2Gen2搭載のため、8kVR動画をスムーズに再生できるようになりました。カラーパススルーもあるのでお手軽にVR・MRを体験したい人向けの機種です。
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | スタンドアロン時:ストリーミング・月額見放題・DL動画を視聴可能。(+1D連動不可) PCVR時:全ての動画に対応。 |
価格 | ¥48,400(128GB) ¥64,900(256GB) |
VRChatなどのVRSNSではアイトラッキング・フェイストラッキングによる優位性があるので、用途によっては選択肢になります。
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | スタンドアロン時:ストリーミング・月額見放題・DL動画を視聴可能。(+1D連動不可) PCVR時:全ての動画に対応。 |
価格 | ¥117,690(256GB) |