PSVR2ユーザーにとって待望の商品「CFI-ZVP1J」がついに発売されました。PSVR2をPCと繋いでPCVRとして使えるようになるアダプター「CFI-ZVP1J」についてこの記事では解説していきます。
- 準備するべきもの
- PSVR2とPCの接続方法の解説(実物画像付き)
- VRエロゲでの検証
- アダルトVR動画での検証
特にVRエロゲで正常に動作するのか、使い勝手はどうなのかが気になる人もいると思うので管理人が忖度なしで暴いていきますよ。
PSVR2をPCで使うために準備するべきもの
ゲーミングPC
CFI-ZVP1J
SteamおよびSteamVR
PlayStation VR2 App
DisplayPort(1.4に対応しているもの)
Bluetooth
準備するべきものをまとめるとこちらの一覧になります。それぞれ詳細な情報を確認していきましょう。
PSVR2
「CFI-ZVP1J」はPSVR2専用のアダプターです。PSVR2を前提としているので当然ですがPSVR2が必須となります。PSVR2およびコントローラーをまずは用意しましょう。

ゲーミングPC
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ゲーミングPC。つまりグラフィックカードを搭載しているWindowsOSのPCが必要になります。
デスクトップPCとノートPCの2択ですが、特別な理由がない限りはデスクトップPCを選ぶ方が失敗しません。冷却性能やCPU・GPU性能そのものに差が出るからです。価格に対する性能=コストパフォーマンスという点においてデスクトップPCの方が明確に上ということ。
要求スペックがこちら
項目 | 必須 | 推奨 |
---|---|---|
OS | Windows 10 64ビット版/Windows 11 64ビット版 | |
CPU | Intel Core i5-7600 AMD Ryzen 3 3100 | Intel Core i5-12600K以上 AMD Ryzen 7 5700X以上 |
GPU | GeForce GTX 1650以降 Radeon RX 5500XT以上 | GeForce RTX 3060以上 Radeon RX 6600XT以上 |
メモリ | 8GB | 16GB以上 |
CFI-ZVP1J(PlayStation VR2 PCアダプター)
基本的にはこちらのアダプターが必須となります。
実は特定の条件をクリアしているゲーミングPCは「CFI-ZVP1J」を使わずにPSVR2とPCを繋げることができます。
その条件とは「PCの映像出力端子にVirtualLink規格が搭載されていること」です。
VirtualLinkはUSB-Cコネクタに対応した規格の1つ。以下の仕様となっています。
- 最大27Wの電力供給
- DisplayPort1.4ビデオ信号(4K解像度/60Hz)
- USB3.1Gen2データ転送(10Gbps)
2018年に登場したこの規格の問題点はシンプルに流行らなかったこと。その結果2020年にNVIDIAがサポートを終了しました。
そのため、VirtualLink対応端子が搭載されたグラフィックカードはRTX2000シリーズのうちの一部にしかありません。ちょっと古いゲーミングPCを持っている人は一応確認してみるといいかもしれませんね。
SteamおよびSteamVR
PSVR2をPCで動かすには「Steam(プラットフォーム)」と「SteamVR(スチーム内のVR拡張ツール)」が必要になります。
ゲーミングPCを持っているならおそらくほとんどの人が既に利用していると思いますが、初めてのユーザーのために導入方法を簡易的に説明しておきます。
手順 | 解説画像 |
---|---|
Steamに飛んだら右上の「ログイン」をクリック。 | ![]() |
【アカウントを作成】をクリックする。 | ![]() |
必要な情報を記入してアカウント作成する。 | ![]() |
右上(ログインの隣)の【Steamをインストール】をクリックし、別のページに飛んだら【Steamをインストール】をクリックする | ![]() |
ストアの検索から「SteamVR」を検索し、無料でインストールする | ![]() |
PlayStation VR2 App
PSVR2でSteam上のゲームを遊ぶには「PlayStation VR2 App」というアプリも必要になってきます。Steamのストアで検索すると出てくるので、一緒にインストールしておきましょう。
インストールする過程でこのようなポップアップが表示されますが「インストール」をクリックします。
DisplayPort1.4
DisplayPortも必要になります。「CFI-ZVP1J」には DisplayPortが付属していないため自分で追加購入する必要あり。
求められるDPの規格は1.4となっています。DPは基本的に完全下位互換性あり。最近のDP2.0や2.1でも大丈夫。今買うならDP2.1でOK。そんな値段変わらないし。
Bluetooth
PCとPSVR2のコントローラーを繋げるのにBluetooth機能が必要です。ゲーミングPCをBTOで購入する場合、デフォルトだとWi-FiやBluetoothなどの無線機能がついていない機種がポツポツ存在します。
例えばドスパラのガレリアはデフォルトだと付いていなく、無線機能は購入時に追加料金を支払って「Wi-Fi+Bluetooth対応 無線LANカード」を選択することで無線機能を追加できます。
すでにPCを購入している場合は後から「Bluetoothアダプター」をUSBに挿せばOK。Bluetoothの規格は4.0以上が要求されていますが、Bluetoothにも完全下位互換性があるため最近の規格で大丈夫です。
ただ規格はともかく様々なBluetoothプロファイルがあるため中には対応していないアダプターがある可能性も。その辺りで相性問題が発生する問題がなくもないことを一応知っておくといいかも。
公式の動作確認アダプターとして公表されているものは以下の4つ。
- TP-Link UB500
- Buffalo BSBT5D205BK
- ASUS USB-BT500
- IO-DATA USB-BT50LE
Twitter(現X)で調べてみるとどうやら「UGREENのCM748」では認識されなかったというつぶやきがあるので、アダプターを買うならここから選ぶのが無難でしょう。
実際にCFI-ZVP1Jを使ってPSVR2とPCを繋げる
ここからは「PSVR2」と「CFI-ZVP1J」の実物を用意し、実際にPCに繋げてみるまでの流れを画像付きで紹介していきます。
開封する
まずは箱から中身を全部取り出します。中身をチェックしましょう。
- アダプター本体
- ACアダプタ
- 電源コード
- 取扱説明書
各種ケーブルを繋げる
SteamでPlayStation VR2 Appを起動してペアリング設定や接続準備をする
PSVR2でPC向けVRエロゲを動作チェックする
管理人の所有しているPSVR2とゲーミングPCを使ってVRエロゲで正常に動作するかチェックしていきます。
画像はすべてレンズ越しに直撮りしたものです
COM3D2(カスタムオーダーメイド3D2)で動作チェック
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公式で全編VRに対応しているオダメ。まずは普通に起動。グリップムーブのMODなどいつも通りの正常な動き。
カラオケやダンスなど普通にプレイできます。ここ最近は快適度を求めてMeta Quest3をずっと使っていたこともあり、久しぶりに有機ELを体験すると発色の良さを感じることができますね。
PSVR2を買った時は発色のいいQuest Proをがっつり使っていたせいで恩恵をあまり感じませんでしたが、冷静に今見ると発色は有機ELなだけありますね。
コイカツサンシャインで動作チェック
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最後の1枚のみ公式VR。残りはMODによる本編VR化。どれもいつも通りプレイすることができました。
懸念点があるとすればやはり本編VR化はVRAM消費量が半端ないこと。VRAM18GB以上使っていたので、設定次第とはいえ快適プレイを目指すならRTX3090や4090が求められます。

VRカノジョで動作チェック
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Steam版のVRカノジョをプレイ。イリュ公式通販で買ったやつもありますが、そちらもちゃんと遊べました。普通に遊べるので特にコメントすることなし。
コイカツやVRカノジョが遊べるんだから2024年8月発売のサマバケもPSVR2で遊べるでしょう。
恋来い温泉物語VRで動作チェック
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Steam版の恋来い温泉物語VRをプレイ。特に問題なくプレイできました。

てぃあらと秘密の撮影会で動作チェック
DLsiteやFANZAで購入できる同人VRエロゲのてぃあら。こちらも正常にプレイ可能。同人VRエロゲもSteamVRに対応していれば基本的に遊ぶことができます。

スタマス(UEVRによるVR化)で動作チェック
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UEVRを導入すればUnrealEngine製のゲームをVR化することができます。これがPSVR2でも使えるのか検証。その結果……PSVR2でもUEVRで正常にVR化することができました。
ただしとある設定を変えないとVR映像がうまく表示されません。(既にVirtual DesktopでUEVRを遊んでる人が対象かもしれません)
その設定とはUEVRのVR項目からRuntimeを選択し「OpenXR Options」から「Virtual Desktop Fix」についているチェクマークを外すこと。これがONになっているとVR映像が左側にくっついてしまいまともに見れません。(1枚目の画像がそれ)
最初からこれがONになっているからはわからないのですが、もしPSVR2でUEVRを使ってVR映像が変な場合はここの項目を確認してみるといいでしょう。

PSVR2でPCVR向けアダルトVR動画の動作チェックする
PSVR2といえばFANZAとアダフェスの対応がちょっと制限されています。
- FANZA:ストリーミング再生限定
- アダフェス:RAD TVがいつまで経っても対応しないので使えない
しかしこれはあくまでもPS5で繋げた時の対応。PCに繋げればこの条件がガラッと変わるはず。ということで試しに動作チェックしてみました。
FANZAでチェック
PCVR(SteamVR)向けのDMMVRプレイヤーで無事起動。ダウンロードして保存した動画(8KVR含む)を視聴できます。
アダフェスでチェック
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アダフェスの動画にも対応。4D MEDIA PLAYERを起動すれば月額見放題・+1D連動・ストリーミング再生ができます。もちろんダウンロードも。
さらにPCに動画を保存しておけば別のプレイヤーで再生することも可能。例えばSteamのDeoVRで保存してあるVR動画を再生できます。アダフェスの動画以外にもDLsiteで買ったVR動画や別の場所で保存したVR動画を再生できます。
よってアダルトVR動画に関してはほぼほぼ完璧に対応しているということです。
まとめ:PSVR2でVRエロゲを遊べるしアダルトVR動画も完全体になる
- コントローラーは実質Meta Questコンとして認識される?
- SteamVRに対応しているVRエロゲなら基本的に遊べる
- UEVRによるVR化も対応している
- アダルトVR動画もPCVRで完全対応
「CFI-ZVP1J」を用意すればPSVR2で多くのVRエロゲをプレイすることができるようになります。
有機ELなことだけあって発色はやはり綺麗です。特にリアルの人間が映された時は力を発揮しますね。
ただその良さを打ち消すフレネルレンズ。スイートスポットがかなり狭いのが減点。そして装着感はお世辞にもいいとは言えません。
さらにコード・ケーブル類が多くて煩わしい上にコントローラーがぶきっちょでゴツゴツしていて握りづらいのもあります。
VRを長く遊ぶコツとして「快適性を追求する」というのが管理人の経験談。この点Meta QuestシリーズはVirtual Desktopを使って無線でPCVRを遊べるのが強すぎ。特にQuest3は価格に対して総合力が秀でています。
もしPCVR向けのVR機器を買うつもりなら1台目はMeta Quest3を買った方がいいとお伝えしてこの記事を終わりにしましょう。


月額見放題に入会するメリットは主に3つ。
旧作を手当たり次第購入するより遥かに安い
古い作品は画質やアングルが微妙なことも……→見放題なら購入して失敗する心配がない
一方でVR見放題唯一のデメリットはというと…
発売後半年から1年半ほど経たないと見放題対象に追加されない
VRは進化速度が凄まじいので、2016~2019年あたりのVR動画は今と比べると微妙に思えるかもしれません。しかし、2020年あたりからVRがググッと力をつけていき、2021年以降のVR動画は撮影技術が洗練され、完成度が高く即戦力になるものが多くなっています。
さらに言うと昔は総合数が少なかったアダルトVR動画ですが、今は圧倒的な数の暴力。ラインナップが魅力的になっています。
そう、2025年今この時がVRの月額見放題に登録するタイミングとしてはベストだということ。これは昔からアダルトVR界隈を観察してきた管理人が保証します。

おすすめ度 | |
VR作品数 | |
クオリティ | |
対応デバイス | スマホVR/PCVR/Meta Quest/Pico/PSVR2/Xperia View |
月額料金 | ¥2,800 |

おすすめ度 | |
VR作品数 | |
クオリティ | |
対応デバイス | スマホVR/PCVR/Meta Quest/DPVR-4D/SKYWORTH-4D |
月額料金 | ¥2,980 |

おすすめ度 | |
VR作品数 | |
クオリティ | |
対応デバイス | スマホVR/Meta Quest |
月額料金 | ¥2,619 |