2023年2月22日、ついにアイツが登場しました。そう、みなさん待望の「PSVR2」です。この記事では以下の点について重点的に検証していくレビュー記事となっています。
- 本体開封レビュー
- PSVR2をアダルト動画目的で買うのはありなのか?
- アダルト動画をPSVR2と他機種で見た時の比較
- その他ゲーム体験の比較
- 追記:公式アダプターでPCVR化した時の感想
Meta Quest2/Pro/3・Pico4/Neo3Link・Reverb G2・DPVR-4D・スマホVRなどを利用してきた管理人がPSVR2を自腹購入してレビューしていきますね。
PSVR2のスペック詳細

項目 | 解説 |
---|---|
対応規格 | PS5 PCVR/SteamVRには未対応 |
画面仕様 | 有機EL(OLED) |
解像度 | 2,000 x 2,040(片目) |
リフレッシュレート | 90⇆120 Hz |
視野角 | 110° |
IPD | 調整可能 |
トラッキング | インサイドアウト 6DoF |
重さ | 約500g |
カメラ | 4カメラ(コントローラートラッキング用) 2IRカメラ(視線トラッキング用) |
ケーブル | USB-C |
オーディオ | 入力:内蔵マイク 出力:ステレオヘッドホン端子 |
定価 | 74,980円 |
項目 | PSVR2 | PSVR |
---|---|---|
対応規格 | PS5 | PS4/PS5 |
画面仕様 | 有機EL(OLED) | 有機EL(OLED) |
解像度 | 2,000 x 2,040(片目) | 960 x 1,080(片目) |
リフレッシュレート | 90⇆120 Hz | 90⇆120 Hz |
視野角 | 110° | 約100° (実測値85°byChatGPT) |
IPD | 調整可能 | 調整可能 |
トラッキング | インサイドアウト 6DoF | アウトサイドイン 6DoF |
重さ | 約500g | 約600g |
カメラ | 4カメラ(コントローラートラッキング用) 2IRカメラ(視線トラッキング用) | HDカメラ × 2 |
ケーブル | USB-C | ヘッドセットケーブル HDMI USB-A |
オーディオ | 入力:内蔵マイク 出力:ステレオヘッドホン端子 | 入力:内蔵マイク 出力:ステレオヘッドホン端子 |
定価 | 74,980円 | 38,478円(バンドルパック) |
有機ELディスプレイは変わらず、解像度が片目あたり4倍近く向上しているのがわかります。この解像度はMeta Quest2の1,832×1,920よりも優れていて、Pico4の2,160×2,160ともそこまで大きく変わらないスペック。この解像度かつ10万円未満で有機ELを採用しているのはVRヘッドセット全体で比較しても安いです。
またトラッキング方式がアウトサイドインからインサイドアウトへ変更。外部カメラが不要になり、本体についているカメラでトラッキングできるように。これによって初代PSVRの煩雑なケーブル群がUSB-C1本にスマート化されました。
さて、PSVR2の注目ポイントはなんと言っても有機ELディスプレイを搭載していることです。
最近のトレンドはmini LEDですが、通常の液晶ディスプレイと比べればコントラストが改善されているとはいえ、有機ELのコントラストには少し及びません。特に黒色に関しては有機ELの美しさがダイレクトに反映されます。
今回、PSVR2が初代PSVRと同様に有機ELを採用しながら、ディスプレイ解像度を片目あたり2,000×2,040まで改善してきたのは素直に高評価できるポイントですね。
有機ELのデメリット
寿命が短め
輝度が暗め
液晶ディスプレイは後ろから光を当て、カラーフィルターを通して画面に表示させる仕組みです。それに対し、有機ELは色を表現する素子が自ら光って画面に表示させる仕組み。
ずっと発光して色を表現させていると、当然その素子は劣化していきます。さらに同じ映像を表示しているとその分だけ発光体に固定ダメージが入り、画面には跡が残ってしまいます。
これを焼き付きと言いますが、実際のところ焼き付きはそんなすぐに発生するようなものではありません。スマホであれば上部の時計表示とかアンテナ表示とかそういった固定で表示されているものが1年で焼き付くことがあります。
しかし実際VRプレイで画面表示を固定することはあまり無いはず。酔いや疲労度もあるため、長時間プレイすることが意外と難しいVRにおいては焼き付きをそこまで気にする必要はないかもしれませんね。
PSVR2の本体/周辺機器を開封レビュー
それではPSVR2を開封して本体や周辺機器をレビューしていきます。
開封チェック
それでは早速オープン。箱を開くと説明書・コード類・本体が出てきます。下にはコントローラーが隠れていますね。

- PSVR2本体(最初からUSB-Cケーブルが繋がってる)
- コントローラー×2
- イヤホン
- USB-AtoCケーブル
- 替えのイヤーピース(S/L 初期はMが装着)
- 取扱説明書
USB-AtoCが付属していて、これでコントローラーをPS5本体とペアリング+充電できるようになっています。
イヤホンもPSVR2専用の型になっていて、もちろん端子部分は共通の3.5mmジャックですが、それ以外はPSVR2に最適化されていて極力ブラブラしないように作られています。
本体チェック
まずは正面。前面に4つのカメラが搭載されていて、これでトラッキングするインサイドアウト方式です。
初代PSVRと大きく異なるのがこれ。外部にカメラ設置する必要がないのでプレイするまでのハードルが大きく下がります。
下側はこんな感じ。コントローラーを使わない場面では決定ボタンを利用します。基本的にはセットアップで使うくらい。それ以降はあまり用無しかも。
ライトシールドは柔らかくてペランペランします。付け外し可能。装着すると鼻部分がちょっと気になるかな。
付属のイヤホンを装着する場合、ジャック部分だけでなく反対側にも挿入穴があって、そこにダミージャックを入れると安定感が増します。
イヤホンを使わない時は赤で囲った部分に装着してコードが邪魔にならないようにできる親切設計。
続いて上側。上側にはIPD(瞳孔間距離)調整ダイヤルがあります。これを回して自分のベストポジションにレンズを合わせましょう。
またスライドボタンもあります。これを押したまま本体を前後にスライドさせることで、PSVR2本体を被る時にベスポジを確保することができます。
ヘッドバンドの後頭部部分にはダイヤルが設置されています。中央はボタンになっていて、これを押しながらバンドルを引っ張ることで緩めることが可能。
セットしたら、ダイヤルを回して少しずつキツくできます。これと先ほどのスライドボタンを併用することでベストポジションの調整ができるようになっています。
慣れるとカジュアルに付けたり取り外したりできるので雑に使えるのが良いかも。
コントローラーチェック
続いてコントローラーを見ていきます。ご覧の通り、でっかい輪っかの存在感がすごい。コンパクトとは程遠い身なりですね。
VRコントローラーといえば奥の部分に輪っかがありがちなのですが、PSVR2は手前側に輪っかがあるのもポイント。
管理人的に使ってみて思ったのは、普段使っているQuest Proコンや体に馴染んでいるQuest2コン、その他Reverb G2コンやPico4コンと比べて、見ないで正しく掴むのに苦労するということ。
これは慣れの問題かもしれません。コントローラーを見ないで掴もうとすると輪っかの逆側を掴んでしまいます。掴んでから「アレ?違う、どっちだ、こっちか?アレ?こう?違う、こうだ。」って正しいボジションになるまで苦戦してました。
実際に掴んでみて、掴みごごちは悪くない。悪くないけどちょっと外側に重心いってる気がするかも。
ボタンは他のVR機器と比べて小さめです。ボタンの押しごごちは硬め。デュアルセンスよりももっと硬いです。
トリガーとグリップ部分は比較的自然に押せる。重心が外にいくのと引き換えにグリップボタンは押しやすくなってると思います。
他機種と比べてみる
ヘッドセット本体
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■重さと装着感
重さといってもVR機器はスペック表より実際の装着感がめちゃくちゃ重要になってきます。
例えばQuest2は前面に重心がいっているため、顔に圧力がかかり重さもそれなりに感じる設計となっています。これは有名な話。実際に装着してもすぐに理解できます。
ここ最近では比較的安いPico4の装着感が優れていると言われています。実際に持ったときはPico4もそれなりの重さがあるのですが、装着すると重心がブレないので軽く感じるんですよね。
そう、PSVR2は個人的にこの中でもっとも軽さを感じる装着感でした。というのも、PSVR2を手に取ってみるとわかるのですが、この中で最も軽いと感じる重量設計になっています。
右手で持った体感なので細かい数値までは出せませんが、PSVR2が1番軽かったです。この軽さかつ、実際の装着時の重心も変に傾いていないため、軽さをしっかり感じることができます。
PCでカタカタ作業の多い管理人は首がコッてるため、Pico4の重さを首で感じてしまうんですよね。ですがPSVR2はそもそもが軽いので首への負担が軽くて比較的長時間プレイが楽でした。
一方で重さ以外の装着感はどうでしょう。個人的にはカジュアルな装着感だなといった印象を受けました。Quest Proのようなゴツッガシッとした装着感ではなく、優しめかつ軽めなホールドが特徴。ホールド方法に慣れれば雑に取ったり付けたりできます。
■スイートスポットの狭さ問題
発売前から巷で言われていたのがスイートスポットの狭さ。これは1部本当ですが1部ウソが混じってるかも。
というのも、PSホームなどの平面メニューを見るときはマジでスイートスポットが狭く感じました。「うわっこれスイートスポット狭いなぁ〜w」ってレベル。
ですが、いざVRゲームを起動してみるとさっきまで感じていたはずの狭さが軽減され、特に狭いと感じることなくプレイすることができます。
平面コンテンツを見るときはスイートスポットの狭さが気になりますが、VRゲーム中はそこまで他機種と比べても気にするレベルではないかもしれませんね。
■本体の振動
これはPSVR2だけの機能。コントローラーだけでなく、PSVR2本体に振動機能がついています。ゲーム中にブルブルっと震えるのでこれまで以上にゲームと現実のリンクが実現できます。
■ディスプレイの発色
有機ELのPSVR2はやはり発色がいいのですが、それだけならQuest Proもmini LEDで負けていません。Quest ProとPSVR2の最大の違いはやはり黒色の深さです。PSVR2は本当に暗くて漆黒なので黒の描写が濃い。暗さの表現や黒の表現は頭1つ抜けています。
ただ全体的にはQuest Proの方が発色が良く目に見えて差があります。有機ELだのmini LEDだのそれだけでは綺麗さが決まらないのがVRの面白いところ。
より細かいディスプレイの比較は次の項目である「PSVR2で実際に遊んでのレビュー」で取り上げるので、そのまま読み進めてください。
コントローラー
持ちやすさはQuest Proが個人的にベスト。握った時の感触はPSVR2もそこそこいい感じだと思います。
ボタンはPSVR2が1番小さくて硬く弾力があります。この辺は好みの問題ですね。PicoNeo3コンがダントツで使い心地悪く、Reverb G2コンも微妙。それ以外は一定以上の質を保証できます。
PSVR2のコントローラーはちゃんと及第点以上あると言っていいでしょう。
PSVR2で実際に遊んでのレビュー
続いて実際にプレイしている画像を使いながらレビューをしていこうと思います。
パススルーの解像度と実用性
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PSVR2のパススルーはここ最近のVR機器の中でも解像度が1段階抜けています。
もちろん白黒なのでカラーパススルーのできるQuest Pro・Pico4とは差別化されているのですが、カラー以外はPSVR2の圧勝です。
Quest Proの適切な立体描写とPico4のくっきり感を合わせ持ちつつも歪まないのが強い。
ただし、PSVR2でパススルー機能を使う瞬間は今のところガーディアン設定やコントローラーの場所確認くらい?

こちらの記事のように、VRゲームでパススルー機能を使う機会はほぼ無いと思います。今のところ。PCVR化も現状厳しいらしいし。こういった点ではQuest2/ProやPico4の方が拡張性がありますね。
パススルーを使った遊びなら最近発売されたVIVE XR ELITEが優秀。PSVR2はこのパススルーの解像度の高さを活かせるコンテンツが出るのか気になります。
アダルトVR動画

PSVR2でアダルトVR動画(FANZA=DMM)を見る方法はこちらの記事で解説済みです。また今回比較に使う画像も上の記事からほぼ流用ですので悪しからず。
なお、比較に使うVR動画はこちら。
FANZAの6KVRを採用します。PCVR時のPCスペックは「Corei9 12900K+RTX3090」です。
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PSVR2の場合、FANZAはストリーミング再生専用でHQ画質までしか選ぶことができません。他がUHQなのでその点はご考慮願います。(Reverb G2はWindowsMR版で見るとHQまでだがSteam版ならUHQまで対応)
撮影して思ったのが、やっぱりスイートスポット狭いってこと。スマホで直に撮影してるのですが、中央からずれると簡単にボヤける。
この動画だと黒の描写が少ないので実際のところ有機ELのメリットを大きく得られるほどではないかもしれません。それでも発色はそこそこ良いかな?
そもそもPS5のグラボとマイPCのRTX3090の性能差が微妙に影響してるかもしれませんね。完全フラットな比較はできないのですが、個人的な印象ではReverb G2とQuest Proが好み。
別の動画でも比較してみます。横宮七海ちゃんの6KVRです。
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試してみた結果、1つの結論に到達しました。
パンケーキレンズでmini LEDのQuest Pro最強!!
これ、どちらもHQストリーミング再生なのですが、やっぱりレンズの性能差が大きそう。
PSVR2はそもそもスマホ撮影だとピントが合わないこともありますが、それも含めてやっぱりレンズ性能の差が出てるってことだと思います。
Quest2と比べれば発色は間違いなく綺麗なんですが、最近のパンケーキレンズ採用のハイエンドHMD/フラグシップHMDと比べるとPSVR2の発色は突出していないと言えるかもしれません。

- 左:KMPさんの『KMP20周年記念!KMP風俗アイランドZ ハチャメチャが押し寄せてくる伝説の一日 ~自分の好きな時に好きな場所で、エッチなことが出来る発射無制限の夢の風俗島~』
- 右:ムーディーズさんの『高橋しょう子ハイクオリティ中出しインパクト!! 高画質・高没入・本気・本イキ・大満足!たかしょーをアナタだけがひとりじめ!キスも乳揉みも中出しもしまくり最高2SEX130分SPECIAL!!』
左のようにスポットからズレるとボヤけ癖が出るのがPSVR2の悪いところ。右のようにスポットがバシッと決まれば綺麗に映るんですけどね。
有機ELで期待していたほどのアダルトVR体験にはPSVR2で届かなかった。というよりもQuest Proの発色が優秀すぎたのが本音。PSVR2の暗い空間の表現はすごいけど、それ以外はQuest Proの1人勝ち。ただQuest Proは22万7千円なので当然といえば当然の結果ですね。
PSVR2の誤算はレンズがフレネルレンズでスイートスポットがかなり狭めな点。これがパンケーキなら…といったところですが、コスト削減のためにフレネルレンズなんでしょうね。
オノゴロ物語
PSVR2のローンチタイトルの1つ。初代PSVRでもプレイできますが、アップデートでPSVR2版に格上げすることができます。
オノゴロ物語はVRの特性を上手く活用していて、女の子のキャラとコミュニケーションしながら立体パズルを解いて進み、ステージの最後ではボスと戦うよくできたゲームです。
PSVR2でVRデビューするなら買っておきたいゲームの1つと言っておきましょう。
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VRゲーム体験の質はQuest2単体よりは上です。ただQuest Proと比べるとちょっとだけ劣るかも?しかしそれはあくまでも「色の綺麗さ/クッキリさ」に関する話。
最強はQuest ProをゲーミングPCに繋いでプレイするパターンですがそれは置いておいて…。
Quest Pro単体で遊ぶよりもPS5に繋いで遊ぶPSVR2の方が挙動がサクサクです。Quest Pro単体だとつっかかる瞬間がありますが、PSVR2の方はヌルッと動いてくれますね。
PS5はCPU性能が「AMD Ryzen 7 4700S」や「AMD Ryzen 7 3700X」程度、GPU性能は「RTX2070」や「RTX3060」程度とされています。(諸説ある)
これに繋いでプレイするんですから「Snapdragon XR2」のQuest2単体はもちろん、「Snapdragon XR2+ Gen 1」搭載のQuest Pro単体よりゲームがサクサク挙動するのは必然。
ぼちぼちのPCVR環境で遊ぶのと変わらないので、PSVR2はゲーミングPCないけどPS5持ってるユーザーからはありがたい存在です。おそらく「RTX3060+Meta Quest2」の組み合わせよりは最適化されている分快適に挙動すると思います。
それとレンズのスイートスポットの狭さはゲーム中なぜかあまり感じませんでした。他のVRゲームをプレイしてみてもし追記すべきことがあったら後で追記しておこうと思います。
→グランツーリスモ7のところでこれに関して追記しています。
PSVR2のサクサク挙動を支えているのがFoveated Renderingという機能。PSVR2にはアイトラッキングが搭載されているのですが、それを利用して、見ている中央部分をクッキリ描写する一方で端っこは画質を落として描写する。そういった技術がFoveated Renderingです。
プレイヤーが見ていない部分の画質を落とすことでPS5にかかる負荷を削減できるメリットがあります。ゲーミングPCとして考えるとわりとVR入門向けクラスのスペックなPS5ですが、サクサクな挙動を支えている技術がこのFoveated Renderingです。
グランツーリスモ7(追記)
PSVR2のローンチタイトルの1つ。レーシング系のVRゲームはPCで多数遊ぶことができますが、グランツーリスモ7はPlayStationの独占タイトルです。
PCでは「Assetto Corsa Competizione」や「Automobilista 2」などVR対応レースゲームが多数ありますがそれらと比べてPSVR2のグランツーリスモ7はどうでしょうか。
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PSVR2はグランツーリスモ7を、その他機種では「Assetto Corsa Competizione」や「Automobilista 2」の画像(直撮り)を採用。
この画像みてどう思いましたか?

違うんですよ。やっぱりスイートスポットが狭くてくっきり映るポイントで撮るのがかなり難しいってことなんですよこれ。
オノゴロ物語の時はあまり感じなかったのですが、グランツーリスモ7をVRでプレイした時はスポットの狭さを強く感じてしまいました。
レース以外の時、つまりメニューやマップ移動の時は平面表示になるのですが、この時は特に文字がぼやけて見えなくてストレスになります。
メルセデスの車内の画像なんか高級感を感じません?これってOLEDの黒の描写が本当にクッキリだからこそ明暗や黒のツヤが映えて見えるんですよね。
もちろん細かい画質そのものはやはりPCの方がいい。当然Quest ProだったりRTX3090のパワーを借りているので価格差を考えれば至極真っ当。
他の機器は40万〜60万円クラスでの環境構築なのに対し、PSVR2は13万円くらいで環境構築が可能なことを考えると妥当なのかもしれませんね。「スイートスポットが狭い」という比較をせずに最初からPSVR2だけを手に取ればコスパは良いと言えます。
追記:PSVR2をPCVR化して遊んだレビュー
2024年8月にPSVR2をPCと繋げて遊べる公式アダプターが販売されました。

こちらの記事で実際に購入して使ったレビューをしているので気になる人は読んでみてください。SteamVRに対応したVRゲームなら基本遊ぶことができます。
SteamVR対応のVRゲーム
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こちらの画像はスマホでPSVR2のディスプレイをレンズ越しに直撮りしたものです。 Steamで購入できる『VRカノジョ』とUEVRでVR化した『スタマス』。
やはり色味に関しては有機ELの恩恵が確かにあります。特に人物キャラの描写に関しては「人の温かみ」を強く感じます。これはQuest3はもちろん、Mini LEDのQuest Proよりも優れていると。
Quest3は寒色系の色味なため真逆。発色の良さはQuest ProもPSVR2も優秀ですが、人物の温かみという点ではPSVR2が良い。Quest Proも十分発色が綺麗ですけどね。
ただ一方でその恩恵よりも気になるのがスイートスポット問題。あまりにも狭いからちょっと装着がズレてしまうとボヤけがちになる。これがめちゃくちゃ不便です。
PCのディスプレイを表示して遊ぶ

PSVR2にPCの画面を表示して平面ゲームを遊んだり漫画を読んだりすることが可能。ということで今回は『アマカノ2+』を起動してみました。
Quest Proでの撮影がちょっと難しくて下側がブレちゃいましたが、色比較には使えるのでそのまま続行。
Quest3が寒色系というのはこの画像からよくわかるはず。Quest ProとPSVR2は近い傾向あり。ただ、実際に目で見る色味と画像の色味ではPSVR2だけ正確ではないですね。Quest2種はそのままリアル。
PSVR2はもうちょっと暖かい雰囲気あるんですが、これはPSVR2だけフレネルレンズだからその影響ありそう。

文字の読みやすさという観点で言うと一番優れているのがQuest3。これはシンプルにディスプレイ解像度が高いのとレンズの優秀さからくるもの。
PSVR2は解像度の割にスクリーンドア効果が感じられるのが微妙でした。Quest Proは元々1世代前の解像度なので多少のドット感がありますが、PSVR2よりはスクリーンドアは感じないかな。
どちらにせよ、スイートスポットの広さ・文字の読みやすさ・ドット感のなさなど快適度を求めるならQuest3が頭ひとつ抜けています。
こういったゲームをしたりマンガ読むなら寝ながらプレイすると思うんですけど、後頭部のゴツゴツが強いPSVR2は寝っ転がるとこの部分が当たってしまいズレて視界がボヤけてしまう。これが本当にストレス要素でした。
だから結局色味を求めるならQuest Proが、快適さを求めるならQuest3がイイぞと。そういう結論になりそうです。
アダフェスとFANZAに完全対応

デバイス | FANZA | アダフェス |
---|---|---|
PSVR2+PS5 | ▲ | |
PSVR2+PC |
PSVR2は元々FANZAに対応していますが、ストリーミング再生専用なことと8KVRに未対応。アダフェスに至ってはいつまで経ってもRAD.TVが対応しないため未対応に近い状態でした。
しかし、アダプターを導入することでPSVR2はFANZA・アダフェスに両方完全対応することができます。
要はPCVR化しているのでMeta Quest+VD環境やVive環境などと一緒の類いになりますよね。
8KVRをダウンロードして視聴する。これはかなりの恩恵を感じました。人肌の温かみが素晴らしい。PS5でストリーミングしていた時は「Quest Proで良くね?」と思ったのですが、RTX3090のPC+PSVR2で視聴するアダルトVR動画はレベルが1段上。普通に興奮する。
ただ先ほども書きましたが、PSVR2は寝っ転がると後頭部の部分が当たってしまい装着がズレてスイートスポットから外れ、視界がボヤけてしまうという悪循環があります。
せっかくアダフェスの動画をDeoVRやSKYBOXで見れるようになってもこの問題がどこまでも背中を追いかけてくる。なので座って視聴する分には恩恵を受けられますが、ベッドで寝っ転がりながら視聴するのには向いていません。
管理人はPSVR2に可能性を感じて数日アダルトVRを視聴しましたが、管理人の寝っ転がりスタイルとは絶望的に相性が悪く、「これならQuest Proでいーや」となってしまいました。やはりVRは長く続けるなら快適さがマジで重要ですね。
レビューまとめ:有機EL最強!…ではないということ。弱点はレンズにあり
PCVR化でFANZAもアダフェスも完全対応
カジュアルに着脱できる
スペックの割にサクッと動く
アイトラッキング付き
パススルーの解像度高い
重量バランスが偏らずに良い
有機ELによる深い暗闇表現と人物の温かみ
→公式アダプターで対応
スイートスポットがめちゃくちゃ狭い
レンズが旧タイプでイマイチ
スクリーンドア効果やや強め
結果として有機ELだけど画質最強ではない
付属イヤホンは音質微妙
装着時の肌触りは微妙
有機ELは確かに黒表現や暗い空間の描写が優れているのは間違いありません。しかし、VR機器として重要な要素であるレンズもまた無視してはいけない要素だということ。
PSVR2の欠点をズバッというと、「レンズの質」です。ここ最近のパンケーキレンズ採用HMDと比べるとスイートスポットの狭さや見え方に疑問を持ちます。
VRゲーム中はそこまでスイートスポットの狭さは気にならなかったのですが(これもプレイするコンテンツに依存するかも?)、VODやホームメニューなどの平面なものを見るときは露骨にボヤけてスポットの狭さがかなり気になりました。
アダルトVR機器としてはFANZAが見れるというメリットがかなり大きいので、PS5を持っていてまだスマホVRしか体験したことない人はこの機にちゃんとしたVRデビューするのはあり。
PSVR2のコンテンツがどこまで失速せずに続いてくれるかという一種の賭け的な要素はありますが、SONYおよびコンシューマーゲームのメーカーは頑張って欲しいと思います。
有機ELに期待しすぎるとダメ
アダルト用ならQuest Proが最強
1台目ならQuest3がいい
スマホVRユーザー/Quest2単体ユーザーなら移行あり

アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | 全ての動画を視聴可能。 |
価格 | ¥81,400(512GB)価格改定 |

2024年9月20日に登場したPico4の上位版。Quest3と同等レベルまで性能が向上し、用途に応じてQuest3を上回る魅力があります。Picoトラッカーと組み合わせれば、スタンドアロンでVRSNSをお手軽ハイレベルで楽しめる唯一無二の選択肢です。
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | スタンドアロン時:DL動画を視聴可能(ストリーミング・月額見放題・+1Dは不可)。 PCVR時:全ての動画を視聴可能。 |
価格 | ¥89,800(256GB) |

Quest2の後継機とも言える新エントリーモデルが登場。SnapdragonXR2Gen2搭載で8kVR動画もスムーズ再生。カラーパススルー対応でVR・MR体験を手軽に始められる、コスパ抜群の入門機です。
アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | 全ての動画を視聴可能。 |
価格 | ¥48,400(128GB) ¥64,900(256GB) |

アダルトVR適性度 | |
FANZA | 全ての動画を視聴可能。 |
アダフェス | 全ての動画を視聴可能。 |
価格 | 本体:¥116,599 会員費:一括¥46,595または月額¥2,157の24回払い |