2023年7月14日、とてつもなく悲しい悲しいニュースが流れました。
それがこちら。
【 ILLUSION 活動終了のお知らせ 】
ゲーム開発ブランド「ILLUSION」は8/18(金)を持ちまして開発・販売を終了致します。
詳細は下記ページをご覧下さい。https://t.co/uAbSCV5uyT
長らくのご支援、ご声援を頂き本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/3Vit9b8xhW
— イリュージョン (@ILLUSION_staff) July 14, 2023
そうイリュージョンが活動終了。つまり販売しているゲームがネット通販から消滅してしまうということです。もちろん店舗にもソフトが並ばなくなります。
昔から3D技術でブイブイ言わせていた老舗がついに終わってしまったのです。
これからVRエロゲユーザーはどうなってしまうのか?そんなことを考えながら書いてみました。
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ILLGAMESの新作に性格追加アペンドが登場。同時に本編とアペンドのセット商品も販売開始。最大人数に比べて若干性格が少ないと思っていたのでこれはナイス。サマバすくは公式でVRに対応予定なのでチェックしておきましょう。12月26日23:59まで20%ポイント還元中。
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イリュージョンはなぜ解散?その理由を探る
いったいなぜイリュージョンがここまで窮地に追い込まれ、崖から足を滑らせて落ちてしまったのか。
無法地帯なMODのせいで他所から圧力あった?
中の人の流出によって技術力が限界?
とりあえず考えられる可能性を自分なりにまず3つほど挙げてみました。それらが本当に潰れた理由に当たるのか、もう少し吟味していきましょう。
イリュージョンは売上・利益がやばかったのか
イリュージョンは経営ができなくなるほどカツカツだったのでしょうか?うーん………なまじ信じられない話ではあります。
というのもFANZAやDLsiteで常に最上位にランクインするコイカツシリーズやその下にいるハニセレ2の活躍を知っているから。しかもSteamで海外勢にバリバリ売っていたから信じられないんですよね。
この売れ行きで赤字になるんだったら他のブランドも本当に厳しいのでしょうけど…。確かにあの「戯画」が最近潰れてしまったことを考慮すると、エロゲ業界そのものが苦難の道を辿っているのでしょう。
しかしそれでもイリュージョンが赤字になる程きつかったのでしょうか。冷静に考えると3DやVRの開発にかなりの経費がかかっていた可能性はあるかもしれませんね。
ただ最終作となった『ROOM ガール』は間違いなく会社の資金繰りを圧迫した。それは間違いなさそう。管理人も買ってプレイしましたが「これはク○ゲーだろ」と絶望した思い出があります。
しかもこれまでのイリュージョンのゲームと打って変わって既存のMODがほとんど通用しなくなったんですよ。
それでいてVR未対応。その結果かなりの低評価に繋がり、発売当初はある程度売れたものの、長続きせず売上がキツくなったんだろうなと予想できます。
ところで同じ3Dエロゲの『カスタムオーダーメイド3D2』を手掛けているKISS社の利益は出ているのでしょうか?
実はせこい商売をしている分、イリュージョンよりはもう少し生き延びれそうです。せこい商売とは、つまりDLC(ダウンロードコンテンツ)を大量になかなかの値段で売りまくる商法のことですね。
「ソシャゲのガチャでお金を必要以上に巻き上げる商法」と双璧をなすゲームコンテンツの狡いマネタイズ方法。それがDLC商法です。KISSはDLC商法が結構エグいので『カスタムオーダーメイド3D2』のDLCで延命している現状です。
また一般ジャンルのスマホでできるキャラ作成アプリ『カスタムキャスト』も2023年3月時点で3期連続黒字を達成しています。
カスタムキャスト、2023年3月期の決算は最終利益75%増の2100万円と3期連続の黒字達成#カスタムキャスト
— gamebiz 【ゲーム業界ニュースサイト】 (@gamebiznews) July 14, 2023
完全新作を作らない代わりに開発費を抑えてDLCで稼いで黒字で生き延びる。そういう道を選んだのがKISSなのかも。
まだカスタムオーダーメイド3D2をプレイしてない人で気になる人はこちらの記事を参考にしてみてください。ハイポリボディのエロさはイリュージョンよりも上です。それとVRで遊ぶならこっちの方がぶっちゃけ楽しいです。MOD関連はイリュージョンですがね。
無法地帯なMODがやばかった?
イリュージョンのエロゲといえば様々なMODがあることはすでに周知の事実。イリュージョンのゲームが売れる要因は間違いなく有志が作ったMODのおかげである。これは間違いありません。
しかし、一方でこのMODがイリュージョンを苦しめているのではないか?そう思えるのです。それはなぜか?
実はみんなが何気なく使っているMOD、超有名なHFパッチ(の中身の一部)を代表に違法なMODが散見される状況だからです。他社のマップや装飾アイテム、衣服やパーツ、版権キャラなどまさに無秩序な状態なのは明らか。特に海外勢の暴挙とも言えるデータぶっこ抜きが問題になっているのが本当にやばいんですよ。
イリュージョンはMODに対して『コイカツ!』以降禁止宣言をしています。しかし、他社の権利を侵害するようなMODがそれでも影で生まれては利用され続けている。
これではイリュージョンも責任が取れなくなりますよ。マジで同情します。
この件にイリュージョンが敏感なのは、2006年に『レイプレイ』という作品で海外勢がやらかした挙句に日本国内でも発禁になった過去があるからでしょう。
イギリスAmazonマーケットプレイスで勝手に海外ユーザーが翻訳したもの(=海賊版)を売っていたこと、それがイギリス議会で取り上げられ、アメリカやイギリスAmazonで取扱中止に。
さらには日本にもその流れが波及してしまったのです。ここで問題なのが、このゲーム内容を問題視した日本のフェミ団体が『レイプレイ』の発売中止の抗議活動をしたこと。これによって海外から日本が批判される流れになり、結局『レイプレイ』は販売取り止めになったのです。
こういった過去があり、現在のユーザーたちのMOD利用状況が非常にまずい状態にあるため、大問題となる前に撤退する決断をしたのかもしれませんね。この問題は大きく影響してそう。
中の人たちの技術力の低下?
イリュージョンの中の人の技術力低下による開発の限界説。これはたびたび言われていることですが、ここ最近のイリュージョンは技術力がどんどん落ちている疑惑。「昔できたことがなぜ今作でできない?」という問題です。
思えば『VRカノジョ』を作ったプロデューサーさんはその後イリュージョンを脱退してまで(ある意味)話題となった『サマーバケーション』を作りました。
なぜイリュージョンでそのまま『VRカノジョ2』を作らなかったのか?その理由はわかりませんが、何らかの理由でこのように独立したり大手のゲーム企業(Cygamesなど)に引き抜かれていったのではないか?
そういった流出によって、3D技術でブイブイ言わせることができなくなった可能性はありそう。今はCygamesの『ウマ娘』、miHoYo(HoYoverse)の『原神』『崩壊スターレイル』といった大人気3Dゲームがあるため特別な存在になれなくなった。
時代の流れによって淘汰される側になったという話。そうしてヘッドハンティングなり何なりでイリュージョン技術力低下が避けられない状態になった可能性はあります。
華麗なるクラーラダンス。時代はHoYoverse。
VRエロゲはオワコン?未来はあるのか?
イリュージョンが潰れてしまったというニュースはVR界隈にとって衝撃でしょう。
国内商業VRエロゲは両手で数えられる本数程度しかなく、その中でも一番のシェアを誇っていたイリュージョンが終わりを迎えたんですから。
そこで今回はVRエロゲに未来はあるのか、それともオワコンなのかをちょっと考察していきたいと思います。
1番手はKISSなのか
イリュージョンが潰れるならば、その先を担うのはやはり双璧をなしていたKISSでしょう。
しかし、だからこそ不安がそこにあります。なぜならKISSは現在『カスタムオーダーメイド3D2』を無理矢理生き長らえさせるてる状況だから。
ハイポリ用のキャラメイクソフト(CRES)や男性キャラメイクソフト(KCES)を外部ソフトとして無理矢理連携させてたり、ハネムーンできるようにするアペンド(X1)のアペンド(X1+/X1改/X1改+)を大量に用意したり。
ここ最近はツギハギでなんとか頑張っている状態です。
おそらくKISSの次世代ゲームとなる新プロジェクト『#CRC3D』を作り上げている最中だと思うんですが、それにしたって発表されてからもう3年。2020年からComing Soonってお前さん………。
おそらくこのプロジェクトが頓挫したり駄作となったらKISSの存続が危ぶまれることになるでしょう。良くも悪くも今後の国内商業VRエロゲ産業を担っていくのはKISSなのです。
新興ブランドによるVRエロゲは期待できる?
イリュージョンとKISS以外でVRエロゲに期待はできるのか?新しい企業・ブランドがチャレンジしてくれるのか?
2022年にはApricot Heartから『恋来い温泉物語VR』が発売されました。「VRの恋愛ADV」というまさにエロゲの王道を突き進むジャンルをVRでチャレンジしたのは素直に評価できます。
3Dモデルやモーションなど及第点レベルでしっかり完成させたのは高評価でした。実はこれ以前にも「VRの恋愛ADV」というエロゲ王道ジャンルにチャレンジしたブランドがあるんですよね。
昔からエロゲをプレイしている人なら知っている「F&C」。『Canvasシリーズ』が有名なのですが、そのCanvasシリーズ1作目を3D&VR化したのが悪名高き『3D Canvas』です。
正直3Dグラフィックのレベルが低いのでプレイしてみて真顔になってしまいました。これは素直にがっかり作。今でこそ半額で売られていますが、当時は5,000円ですからね。
他にもちょろちょろと商業VRエロゲは存在しますが、はっきり言ってコンテンツとしてのレベルが低いものが多いです。
そもそも新興ブランドが出現すること自体が稀。それでいてVRエロゲを販売しても「質」が微妙なものばかり。
リアル系はVamがリード
イリュージョンが消滅すること、それはつまりVRカノジョ・ハニーセレクト・プレイホームなどリアル系のキャラデザインのVR対応ゲームが消失するということ。
国内のリアル系VRエロゲはほとんどがイリュージョンによって賄われていました。それが無くなったら何が台頭してくるか。
答えは決まっています。海外産の『Virt-A-Mate(通称Vam)』です。こいつはゲームというよりかはSEXシミュレーターを作るツールと言った方が正しいかもしれません。
3Dモデルのリアリティさでは圧倒的にVamが上回っていることもあり、ハイスペックPC持ちのVRユーザーの間では既にリアル系=Vamという方程式が出来上がっているのです。
単にリアル系キャラをメイクしてシーンを作成するだけならVamがナンバーワン。Vamに対抗したいなら他のメーカー・ブランドはゲーム的要素をしっかり含んだコンテンツを作らないといけないでしょう。
同人VRエロゲは停滞気味
2022年発売の『リリアン☆ナイト サキュバスの専属契約』は好きやで
同人サークルが手がけているVRエロゲは停滞気味です。これは管理人がずっと買ってはレビュー、買ってはレビューしているから断言できます。
2017~2018年くらいの同人作品が最も情熱と愛が注ぎ込まれていると。オリジナル系統の3Dモデルを使ってしっかりキャラに命を吹き込んだりフェチズムを練り込んだり。製作者さんの「熱」がゲームから感じられるのがその辺りの作品なんですよねぇ。
そこからだんだん劣化したり停滞していっている原因の1つはVRCモデルの台頭です。
『VRイタズラ身体測定』より。VRC系モデルの質の高さは認めるも…
お手軽に誰でも質の高い3Dモデルを搭載できるのがVRCモデルの強みですが、これが多くの同人VRゲーム製作者に行き渡ることで、どれも似たような絵面のコンテンツが出来上がるという負のスパイラルが巡り回っていると。
いわゆるVRCモデルを雑に採用して作れるビューワーが面白くないのですが、ビューワーではなくコンテンツとして出来上がっている作品でも3DモデルがいつものVRCモデルだと感動は薄れます。
たまーにVRCモデルの作品でも良作はあるのですが、でもやっぱりどこに行っても人気VRCモデルと対面する今の状況が良くない。新鮮さがない。
VRChatは確かに人気VRSNSです。でもそれはそれとして、ゲームにまでVRCの世界観をしつこいくらい持ってこられるとウンザリする。
別にそういったゲームがあっていいのですが、今はVRCモデルをそのまま採用したエロゲが多すぎる。デザインの系統が似ているので世界観も似たようなものになってしまって面白みが欠けてしまう。
売ってるゲームがどれもティーダやワッカが出演するゲームばかりだったら嫌でしょ?FF10がいくら超名作だからって。ティーダやワッカやシーモアばっかり見かけるような現状は本当によくないと思ってます。
ちなみにVRCモデル採用のゲームならこしゅまーる氏の『メルティナイト』がおすすめ。サンドボックス系のエロゲです。さらになんと現在VR対応の経営シミュ『Nest』を製作中だったりします。
お触りを楽しむならつあい氏の『おなごたっちVR』、Eヤツ氏の『好きな女の子達と好きなだけ中出しお触りえっちVR』あたりを推奨。
Quest単体で遊ぶなら『VRおやすみエッチ』と『SQU@GIRL』なんかが良いかな。
結論
VRエロゲ界隈は全体的に停滞傾向にあり。未来があるかどうかと言われると………う〜ん正直なところ今のままだと怪しいかも。KISSの新プロジェクトがちゃんとヒットしたり新興勢力が現れてヒット作を当てればまだまだ盛り上がる可能性はありますが…。
VRエロゲは商業よりも個人や小規模サークルが手掛けるやつに期待した方がいいのかもしれませんね。
恋来いクラスもしくはそれ以上の作品が定期的に商業から販売されるようになれば良いんですが、現実は厳しいです。
VR対応予定のILLGAMES最新作が販売中。アペンドも登場! 公式
ILLGAMESの新作に性格追加アペンドが登場。同時に本編とアペンドのセット商品も販売開始。最大人数に比べて若干性格が少ないと思っていたのでこれはナイス。サマバすくは公式でVRに対応予定なのでチェックしておきましょう。
COM3D2! VRで遊ぶなら
全編VRで遊べるCOM3D2(カスタムオーダーメイド3D2)も個人的には激推し。作ったキャラで本編を楽しみたい人はオダメの方が優秀。ダンスの曲も豊富で3人まで踊らせることができます。
まとめ
イリュージョンのゲームは8月18日をもって終了となります。ネット通販サイトや店舗で円盤やDL購入できなくなるので注意。
買うならFANZAおよびDLsiteがサマーセール中の今しかないので後悔しないように。
そしてイリュージョンさん、これまでクソお世話になりました!お疲れ様です。
追記(2023年8月19日)
ILLUSIONが消滅し、新たにILLGAMESが現れました。なんじゃそりゃ。
【お知らせ】
平素はILLUSIONをご利用頂き誠にありがとうございます。
ILLUSIONに後継会社はございません。
類似商品にご注意ください。よろしくお願いいたします。
ダチョウ倶楽部の「押すなよ!?絶対に押すなよ!?」というネタがあるように、本当の意味はその言葉と裏腹であることが往々にしてあります。
過去の問題は全てILLUSIONが墓場まで持っていく。だからいいかい?ILLGAMESなんてもんは知らないし関係ないしパチモンだ。
っていうことですかね。他の可能性もありますが、このシナリオがしっくりくるのでそっとしておきましょう。
ちなみにILLGAMES1作目となる『ハニカム』のレビューはこちらの記事で書いているので参考にしてみてください。
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エロ度 | |
キャラデザ | |
クオリティ | |
面白さ | |
値段 | 通常版(本編+GP01セット):8,580円 コンプリートパック(本編+GP01+GP02+GP01Fbセット):19,470円 |
デジタルクラフトや公式VRにも対応予定なのでVRユーザーも要チェックの1作です。
エロ度 | |
キャラデザ | |
クオリティ | |
面白さ | |
値段 | 通常版:8,800円 |
エロ度 | |
キャラデザ | |
クオリティ | |
面白さ | |
値段 | 5,980円 |
Steam版コイカツにHFパッチ(MOD集)を入れるやり方