2024年3月28日にサークル「EVSJ」からリリースされた『ビッチアウトオーディション!!』のレビュー記事です。
サークル「EVSJ」といえば良くも悪くも「パオパオえっちVR」で有名なサークル。前作は動物主体をやめて「VR魔法少女を☆犯っつけろ」という作品を作ってリリースしましたが、現在は製品ページが削除されています。
さて、このゲームを買おうとして驚いたのがその値段。設定価格が3,960円とVRに限らず同人エロゲの中でもそれなりに高額な部類に入ります。
つまりその価格をゲーム内容やクオリティで納得させるだけのものがあるのかが重要ですよね。だってそれより低価格でも十分楽しめる同人エロゲはありますから。
そこで管理人が今回も自腹購入してゲーム内容を調査していきます。プレイ内容+レビューを書いているので、気になる人は参考にしてみてください。
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ビッチアウトオーディション!! のゲーム内容紹介&レビュー
『ビッチアウトオーディション!!』はデスクトップおよびPCVRでのプレイに対応しています。PCVRの場合、Meta Questに対応と製品ページに書かれています。
正確にはMeta Questでしか動作チェックがされていないとのこと。そこで一応管理人も動作チェックをPico4でしてみました。
結論を言うとPico4＋Virtual Desktopで起動するとコントローラーが操作を受け付けないのでプレイできませんでした。なのでMeta Quest(2/3/Pro)を用意してPCVRで遊びましょう。
操作方法
操作はオーソドックスなスティック移動とレーザーによる決定、トリガーによる掴みなど馴染みやすい仕様です。特に変わった要素はないので普段通りの直感でプレイできると思います。
- 左コントローラー；前後左右移動
- 右コントローラー：上下移動
設定メニューチェック
設定メニューは最初のスタート画面でのみ開くことができます。ここから音声を調整することが可能。
デフォルトのままだとボイスの種類によって聞き取りづらいものがあったので、キャラボイス音量を上げたいところ。
問題はスカウト中にこの音声設定のメニューを開くことができないこと。ゲームプレイ中にこそ調整したいのでアップデートが欲しいですね。
本編：ビッチを炙り出し、清楚をスカウトしてアイドルデビューさせる
本編はプレイヤーがスカウト代表としてオーディションで女の子を３人選ぶというもの。女の子は清楚とビッチの２通りが存在し、清楚を選ばないと最後にもらえるポイントが減ってしまうというゲーム性。
具体例；ビッチだと-40、清楚だと+80。
※ポイントの上昇量は繰り返しプレイしていくことで上がっていきます。
ポイントを集めるとプレイヤーレベルが上昇し、20レベルまでは様々な要素がアンロックされるというデザインです。
- 呼び出し：スカウト部屋やホテルなどに女の子を呼び出してフリーエッチできる
- アクセサリー：下着や全裸、さらにバイブやローターなどを装着させられる
- ポーズ：エッチの体位を指示できる
プレイヤーレベルが上がるごとにこれらが解禁されます。V1.2アップデートによってレベルアップのしやすさが上がっているようですが、V1.1の時点ではけっこう面倒くさいです。
スカウトできる女の子は製品ページによると以下の通り。
女の子はなんと100万通り以上!!見た目・服装・性格まで様々…
ただし、これは鵜呑みにしないほうがいいですね。というのもおそらく用意された髪型・髪色・服装・性格・清楚/ビッチ・目の種類・メガネの有無からランダムで生成されているものに名前をつけているっぽい？
ずっとスカウトしていて気になったのが性格に対するセリフパターンの乏しさ。性格数がそもそも少ないのですが、例えばギャルが３連続でオーディションに来るとおんなじセリフを連発するので思わず「ふふっ(真顔」となってしまう。
性格が多くない分もうちょっと面接時のセリフパターンを増やすべきだと感じます。
それともう１点気になったのがメガネ娘の異常な多さ。もしかして50%くらいある？ってレベルでメガネキャラが出てきます。眼鏡フェチの人なら嬉しいのかも分かりませんが、一般的な割合と大きくかけ離れているため、そこが気になる人は結構いるはず。
例えばアイマスでスカウトできるアイドルたちの40~50%がメガネキャラだったらどうでしょう？流石に違和感あると思います。そういうことです。
続いてオーディションの中身について。
- 質問。最大３回までできる。選んだ質問は消え、新たな質問が出現する。エッチな質問が出てくることあり。
- レベルを上げることで使えるようになる「プロデューサー権限発動」を使う。質問回数には含まれないので何度でも使用可能。
- 合格or不合格を伝える。時間制限内ならいつでも可能。
- エッチなプレイをした時の快感度。
- 時間制限。マックスになってしまうと時間切れで強制終了。次の人になってしまう。
- スクショ機能。
- オーディションの面接を終了してホームに戻る。
ビッチを炙り出し、清楚キャラだけをスカウトすることがゲームの最大目標です。
好みのビッチをスカウトすることで連絡先をゲットし、後から「呼び出し」機能で再開することが可能なので、好みのキャラが来た場合は合格させておくといいでしょう。
ビッチの炙り出し方の例：質問でオナニーに関する情報を得る / プロデューサー権限を使ってチンポで喜ぶキャラを見つける
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こちらがプロデューサー権限の一覧。全部アンロックした状態です。
アクセサリーでエログッズを装着させ、ポーズチェンジでエッチな体位や行為を指示することができます。
これを使ってビッチを炙り出すことができますが、「呼び出し」機能でフリーエッチ的な使い方も可能です。
ちなみにこの状態で合格に出すと、この格好のままライブに行くこととなります。みんなの前でスケベライブを公開することになりますね。
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３人オーディションで合格させたらラストのライブフェーズに移行。３人でライブします。
ライブの楽曲は１曲で振り付けも１パターンかな？ちゃんと完成させたのは高評価ですが、何度も周回することになるので変化が欲しかったのが本音。
変化といえば、エッチな格好させたままライブに向かわせると、ビッチの女の子の場合はアヘ顔を晒してライブします。それくらいですかね。
最後に清楚だったのかビッチだったのかの答え合わせがなされ、観客数や配信閲覧数の基礎得点＋清楚キャラをスカウトできていれば追加得点をもらえます。
お触りチェック
物理演算をチェックしていきます。『ビッチアウトオーディション!!』は全身当たり判定のあるタイプになっています。そしてガシッと掴むことができ、部位によって上下左右連動して動きます。
おててニギニギ。掴んで上にあげると腕がバンザイします。ゲームによってはこういうことをすると腕がねじれることがありますが、今作は比較的自然に動きます。
そして指先1本1本に骨があるので、女の子の指を１本ずつ流れるようにツンツン動かすことも可能。
これはまさにあれです。ちゃちゅちょイズムです。ちゃちゅちょgamesさんのところの仕組みと物理演算がそっくり。
まさにこれですよこれ。協力してる？
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上半身・下半身このように破綻なくいい感じに動いてくれます。ガシッと掴む感覚はここのサークル「EVSJ」さんの過去作と類似していますね。
頭部を押した時のボディに少しバネっぽさを感じるのはちゃちゅちょイズム。やっぱり酷似している。
ちなみに顔を近づけてもキスギミックはありません。ただプレイヤーカメラと女の子がぶつかって顔がグイッと後ろに傾くので、ちょっと強引なキスの雰囲気を楽しむことはできます。
レンラクサキ(呼び出し+フリーエッチ)
「レンラクサキ」ではスカウトしたことのある女の子を呼び出してフリーエッチすることができます。
ただ全機能アンロックが終わった頃には大量の女性の連絡先が一覧にズラッと並んでいるため、好みだった女の子を探す手間がかかります。
記事を書いている時点でソート機能は特にないので、もし「100万通り以上!!」と言われている女の子たちがズラーーーーーーーーっと並ぶのなら終わりですね。
- 面接会場
- ホテル
- 自宅
- ライブ会場
呼び出し場所はこの４箇所を選ぶことができます。レベルを上げないと呼び出しできないので、まずはライブしてアンロックすることを目指しましょう。
実際に呼び出してみます。
この部屋、『VRフランスからの留学生はエッチがお好き!?』でも出てきた場所ですね。やはり「ちゃちゅちょgames」と関連ありそう。(ｼﾗﾝｹﾄﾞ)
画像はアングルが反対なので背景だとわかりづらいですが、ベッドやラグが完全一致です。同じ部屋を購入して使っているという線もありますが、他にもいろいろ共通点が多いのでね…。
ライブ会場で脱がせてみます。とんでもねービッチヒロインでした。
といったように絵面がスケベなシチュエーションを作り出すこともできます。ちなみにライブ会場への呼び出しは最後にアンロックされる要素(レベル20)ですね。デスクトップだと「???」のままですがVRにすると「ライブ会場」を選べるようになっていました。
観客に混じって観察。いや、最前列付近ですが遠すぎて見えない。というかライブ会場は画質が重くなりすぎないよう設定されているのか、VRだと粗めの画質なので見えづらいです。
シチュエーション(場所)を変えれること以外は、オーディション時にできることと大きな差はないですね。メリットは時間制限なくお触りできたり観察できることでしょうか。
デスクトップ版とVR版の違い
VR版とデスクトップ版での大きな違いについて。デスクトップ版ではライブ映像が某動画サイトのような見た目になっています。
一方でVR版だと実際に観客に混じってライブ会場で見ることができます。
大きな違いはこれくらいですね。デスクトップだとお触りはクリックですが、VRだとハンドで掴んだり触ったりできます。
あえてUEVRでプレイする必要はないでしょう。
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ILLGAMESの新作に性格追加アペンドが登場。同時に本編とアペンドのセット商品も販売開始。最大人数に比べて若干性格が少ないと思っていたのでこれはナイス。サマバすくは公式でVRに対応予定なのでチェックしておきましょう。
VRで遊ぶならCOM3D2！
全編VRで遊べるCOM3D2(カスタムオーダーメイド3D2)も個人的には激推し。作ったキャラで本編を楽しみたい人はオダメの方が優秀。ダンスの曲も豊富で３人まで踊らせることができます。
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ビッチアウトオーディション!! のレビューまとめ
エロさ：管理人がどの程度エロいと思ったか。
3Dモデル：モデルの綺麗さ・可愛さ。VRCモデルだと大体4.5くらい。
シナリオ：シナリオの良さ。シナリオのないVRビューワーは低くなる。
拡張性：連動グッズ・パススルー・AIなどに対応しているほど高くなる。
コスパ：価格に対してどの程度内容が濃いか。
声優による性格別のボイスがちゃんと収録されている
お触り感のレベルが高い
可愛めのキャラがポツポツいる
VRでの操作感がよい
メニューのUIが安定感あり
周回プレイするとパターン化された少ないセリフの種類に気づいて萎える→虚無作業ゲーになる
キャラデザが決められたパーツからランダム生成的なものを感じる
眼鏡パターン多すぎ
シチュエーションでセリフが変わらないのがつまらない
触った時の反応がないのがつまらない
裸でライブしても配信のコメントが変化しないのがつまらない(デスクトップ版)
VRのお触りレベルは高い(ちゃちゅちょイズムを継いでいる？)
今作はVRのお触りレベル(お触り感)が高いです。「おなごたっちVR」や「好きな女の子達と好きなだけ中出しお触りえっちVR」といったお触り感と戦えるレベルではあります。
「ちゃちゅちょgames」と「EVSJ」の協力によるものなのか。何度もちゃちゅちょイズムを感じると記事で書いているのは、お触り感やお部屋といった共通項目があるからだけでなく、実はEXEファイルが「ChaChuChoStory」となっているから。
そりゃ嫌でも「ちゃちゅちょgames」が脳裏に浮かびます。UnrealEngineでゲームを作る上で何か協力を打診したのでは？と。違かったら恥ずかしいですが、そんな気がします。
インタラクティブが弱い
VR的なお触りレベルは高いのですが、一方でプレイヤーが女の子を触ったことによる反応、つまりインタラクティブ要素が弱いです。無に近い。
お触り感がいいのに、触っても何も女の子から反応が返ってこないというのは「もったいない」「つまらない」という感想になってしまいます。
女の子の反応がいいゲームといえば、例えば「VRふたなり女王様 -もみじの甘々前立腺調教-」や「女体盛りVR」。2017~2018年の古いVRエロゲですが、当時は製作者の熱量がすごく、愛のある良作が多い傾向にあります。
プレイヤーが触るというアクションに対して反応が返ってくると嬉しいものです。キス１つをとってみても、さまざまな案がありますよね。
- 顔を近づけても反応しない：つまらない
- 顔を近づけると一定パターンのキスをする：普通のVRエロゲ
- 顔を近づける速度、体をホールドしているか否か、好感度などで判定が変わる→嫌がられたり突き飛ばされたりビンタされたり「ざっけんなてmっんんん〜」されたり
「世に出回っている普通のVRエロゲの模範をしてもつまらない！もっとスケベアクションを導入してやるぜ！」という熱量と3D/VRで表現する技術量があればもっと差別化されたVRエロゲが出るはず。(というか出てくれ！w)
ところで話から逸れますが、VRならではの「そこにいる」という要素を強調するのに、パススルーや深度センサーといったものがありますが、あれはあくまでも補助道具でしかありません。
雑なビューワーにパススルーや深度センサーの機能を利用しても微妙なものに変わりはないので、そこは勘違いしないほうがいいと釘を刺しておきます。
声優によるエロボイスは良いがオーディションのセリフはパターン化が目立つ
まず山田じぇみ子さんをはじめとした複数の女優さんのボイスを収録したのは素直に高評価。
その一方でゲームデザインが「オーディションを何周もして隠し要素をアンロックする」というもの。
V1.1までの感想としては、全部アンロックするまでかなりの人数をオーディションで見ることになります。
最初は新鮮なゲーム設定でしたが、何周かしていくうちにパターン化されている、いや、パターン化されすぎているということに気づきます。
同じ性格の人が３連続とかで入ってくると、３人とも同じボイスで同じセリフを喋るため薄っぺらさを感じてしまうということです。
例えばアイマスでは違う見た目のキャラが同じボイスを喋るなんてことはありえません。登場人物の差別化という意味ではもちろんですが、同じボイスを喋っていると「その存在のウソっぽさ」が出てしまい、途端にゲームそのものが薄っぺらくなってしまうからです。
今作のゲームデザインを考えた時、多数のアイドルを用意しなければいけないのは理解できますが、たったこれだけの性格(ボイスパターン)で作るのがミスに思えます。性格を30種類くらい用意すればあるいは……。
それとメガネの女の子の多さは流石に違和感あり。マジで体感50%くらい。眼鏡アイドルオーディションかよ！ってツッコミ入れるレベル。水増し感が凄すぎてこれも薄っぺらさを感じる要因になっています。
シチュエーションでセリフが変わらないのはもったいない
例えば呼び出しで「ライブ会場」を選択し、そこで服を脱がせてもセリフが同じで変化がないのはめちゃくちゃもったいない。「そこにいるライブ会場のみんなはハリボテかよ」と。
アイドルがみんなの目の前で裸になったら、清楚なら恥じらうセリフを、ビッチなら興奮しているセリフをぶち込むのがエロの真髄でしょう。もちろんそれ用のモーションを付けてね。
なんでオーディションで脱ぐ時のセリフと一緒やねん！挿入してイクイクするだけがエロではないんじゃ。
シチュエーションに合わせた特殊演出ってのはプレイヤーをドキドキさせてくれる１番の見せ場と言っていいでしょう。それを無碍にするのはもったいないです。
デスクトップ版のライブもそう。裸でアヘりながらライブしているってのにチャット欄のコメント内容が普段と変わらない。んなわけあるか！こういったところが嘘っぽさを作り出しているんですよ。
楽曲やダンスを楽しみたい？それならスタマスやれ
今作はアイドル曲が１曲だけ。ダンスを見れますが内容が同じなので、周回前提のこのゲームではすぐにライブスキップするようになります。
VRでアイドル曲を聴きながらライブそのものを楽しみたいなら、UEVRを使ってスタマスをプレイするのが絶対ゼエェェッッッッッタイ幸せ度高いです。
楽曲のレベル、ダンスの個性、キャラクターデザインなど流石に商業には敵いませんからね。
ちなみにシードオブザデッドシリーズのアペンドで「シードオブザデッド:チャームソング」にアイドルモードがありますが、UEVRでのプレイは微妙です。
本家のFPSゲームはUEVRで遊んでもデスクトップで遊んでもかなり面白いので、１度プレイすることをおすすめします。
ちなみにチャームソングはアイドル要素以外に普通のFPSシナリオやキャラが追加されるのでコンプリートエディションがおすすめ。マジ面白かったです。
総合評価
総合評価はA(星4.0)に決定。
AAクラスになるポテンシャルは普通にあったのですが、何度も周回プレイしていくうちにツッコミどころが見つかり、痒いところに手が届かない内容であることが調査で暴かれてしまいました。
減点方式的なレビューをしているため悪い点が多く書かれていますが、実際のところ他のゲームより優れている点はありますよ。やはりお触り感そのものはレベル高いです。よくあるVRビューワーより良いです。
また声優さんの演技によるハーハーボイスやイグイグボイス、その他オーディション時のセリフそのものは仕上がっています。問題はゲームデザインによるもので、周回プレイが必須で何度もプレイするとセリフパターンが同じで目立つ＝飽きやすいということ。
それとUnreal Engineなこともあってやはり3Dモデルの肌表現はエロ成分高めです。そこは保証します。
最終的にAA評価にするか迷ったのですが、値段が値段なのでコスパも含めた意味でこの評価とさせていただきました。
購入はこちら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サークル | EVSJ |
| 対応HMD | Meta Quest |
| ジャンル | シミュレーション |
| 価格 | 3,960円 |
| おすすめ度 |
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| クオリティ | |
| 面白さ | |
| 値段 | 通常版：8,800円 |
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| エロ度 | |
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