AIの台頭によって一般ユーザーに知れ渡った2D画像や動画の3D化。さまざまなツールが世の中に公開されていますが、今回紹介するのはSteamで購入できる「AutoDepth Image Viewer」です。
別の記事で紹介した「iw3」は無料で使えてなおかつ画像と動画両方に対応しています。
今回紹介する「AutoDepth Image Viewer」は有料ツールであり、画像向けの3D化ツールとなっています。(動画も深度推定できるけど立体化は静止画になってしまう)
ですが「iw3」と比べて見え方が大きく異なること、そして3D化した後の機能が充実しているため有料ツールとして価値のあるものとなっています。
Steamには体験版も用意されていますが、ちょっとした制限があるので製品版との違いも紹介しつつ「AutoDepth Image Viewer」の使い方を詳しく解説していこうと思います。
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AutoDepth Image Viewerのダウンロード方法
「AutoDepth Image Viewer」はSteamで取り扱っています。
- Steamにログインする(アカウントを持っていない人は作成する)
- ストアでAutoDepth Image Viewerを検索する
- AutoDepth Image Viewerを購入する
購入はこちら(Steamへ)
無料版が上の「AutoDepth Image Viewer Demo」、製品版(¥1,200)が下の「AutoDepth Image Viewer」となっています。
まずはお試しで無料版をダウンロードし、操作感を探ってみるのがいいかもしれません。Demo版と製品版は一部機能に差があったり制限がありますが、大まかな操作感は同じです。(管理人が確認済み)
万が一製品版が納得いかなかった場合、Steamは返金が可能なのでそちらのサポートを受けるのもあり。プレイ時間2時間以内かつ購入してから14日以内というルールがあるのでそこだけ注意。
AutoDepth Image Viewerの使い方を解説
「AutoDepth Image Viewer」の使い方を画像付きで詳しく説明していきます。
VRでの起動とデスクトップでの起動で操作方法は基本的には大きく変わらないため、ここではわかりやすいデスクトップでのプレイ画像を使って説明しています。
VRでプレイするには
用意するものは以下の通り。
- SteamVRに対応しているVRデバイス
- SteamVR
VRデバイスはMeta QuestやPicoでもちろんOK。Virtual Desktopを使えば無線で快適にPCVRを楽しむことができます。
VRデバイスをSteamVRに接続したら、Steamのライブラリから「AutoDepth Image Viewer」を起動します。
起動すると「デスクトップで起動する」か「VRで起動する」かの選択を求められるので、VRで遊ぶ場合は下の方にチェックを入れてからプレイを押します。
3D画像の生成
フォルダやファイルを選択してすぐに生成することができます。が、利便性を求めるなら最初に3D化させたい画像を1つのフォルダにまとめるのがいいかもしれません。
まとめない場合はお気に入り機能を使うとプレイリストとして順に3D化再生することができます。
フォルダに3D化したい画像をまとめる
上の画像に注目。右上の赤丸で囲まれたアイコンをクリックすると「AutoDepth Image Viewer」のFavorite Imagesフォルダを開くことができます。
このフォルダに画像をまとめておけばすぐに「AutoDepth Image Viewer」で3D化することができます。
PLAYLISTにひたすら画像をつっこむ
最終的にはPLAYLISTにつっこむ(ファイル右上にあるお気に入りチェックをONにする)ことになります。
PLAYLISTに入れるチェックは「画像個別に入れる」ことも「フォルダまとめて入れる」ことも可能。だから1つのフォルダに画像をまとめておくと、チェック1つで散らばることなくまとめて楽に生成することができます。
再生して3D化した画像を嗜む
夢幻のサクラ2より「教室でみんなが見ている黒板前で腹痛により屁を漏らし、数十秒後にウンコとおしっこと母乳を撒き散らし無様を晒してしまうゆずはちゃん」
真ん中下の「再生ボタン」を押すとPLAYLISTに入っているファイルを3D化して表示。再生したままだと数秒ごとに(設定で変更可)次の画像へ切り替わります。
個人的には自動で切り替わるのがダルいので、ストップして手動で次の画像に移る方がやりやすかった。
機能を使う
アイコン | 効果 |
---|---|
Reset | 使った全ての機能を元に戻して3D画像を初期状態にする。 |
Perspective | 遠近感・奥行きの制御をする。クリックしながら左右に動かすことで調整できる。 |
Depth+ | さらに深度の強さを調整する。2段階目の調整なのでまずは「+」のついていない方で調整してからこちらで追加の微調整する感じ。 |
Depth | 深度の強さを調整する。クリックしながら左右に動かすことで調整できる。左いっぱいにすると元の平面画像となる。 |
Position | 画像を上下左右(xy軸方向=左右と奥手前)に動かす。VRの場合はxyz軸方向に動かせる。 |
Rotation | 画像を回転させる。90°回転ではなく、クリックしながら球状に動かせる。 |
Scale | 画像のスケールを調整する。拡大縮小。 |
ToolBox | Toolboxを開く。 |
リセットを押すと3D化された初期状態に戻りますが、1つの機能だけリセットしたい時はそのアイコンをクリックするとその機能で動かした分だけ元に戻ります。
Toolboxを使う
アイコン | 効果・解説 |
---|---|
Force | 解説:生成した3D画像をクリックすると押し込みの効果がかかる。デフォルトで装備されているが「Equip」をクリックすることで装備できる。 Size:クリックした時に押す範囲の指定。おっぱいをツンツンするなら数値を小さくしたい。 Strength:クリックした時の押す力を指定。おっぱいをツンツンするなら弱めに設定したい。 |
Goo | 解説:ネバネバした液体を発射する効果。「Equip」をクリックすることで装備できる。 Colors:液体の色を選べる。 Ooziness:液体の伸縮性を調整。 Size:飛ばす液体の大きさ調整。 Allow Dripping:液体がボトボト落ちるかの許可。 Allow Wetness:画像上にGooの濡れスポットを残すかどうかの許可。 Max Strands:空間に残る液体束の上限数。 |
Wobble | 解説:画像を自動で動かす機能。 Speed:動く速さの調整。 Movement:上下左右の動きの強さを調整。 Rotation:回転方向の動きの強さを調整。 |
Export | 解説:生成した3D画像・深度・モデルをフォルダに保存する機能。 3D Export Quality:エクスポートされた3Dモデルの解像度を調整する。基本的には25%にしておけばいいとのこと。それ以上はPCす各自調整。 Export 3D Model:3Dモデルのオブジェクトをエクスポートする。 Export Depth Map:深度マップをエクスポートする。 Open Export Folder:保存されるフォルダを表示する。 |
Video | 解説:ジャンク機能。ジャンクなのわかっているから製作者にメッセージを送るなとのこと。 Allow Realtime Video Depth:リアルタイムで動画の深度生成をすることを許可する。 Interpolation:この値を大きくするほど、時間が経つと深度フレームに適用されるスムージングが少なくなっていく。 Resolution:リアルタイム深度推定の解像度の調整。350がバランスいいとのこと。 Video Model:NormalとSmallを選べる。パフォーマンスの差はわずかなので基本はNormalでいいとのこと。 |
動画のリアルタイム深度推定からの3D再生は「AutoDepth Image Viewer」には搭載されていません。
一応動画を読み込んで立体化することはできますが、動画を止めて静止画として3Dにすることしかできない模様。再生しながら立体で見ることはできません。
細かい設定を変更する
「歯車」マークをクリックすることで細かい設定を決めることができます。
アイコン | 解説 |
---|---|
General | Save Individual Image Settings:各画像の位置・回転・スケール・深度をそれぞれ個別に保存しておくかの設定。 Use Previous Image Settings as Default:デフォルトの画像設定を以前表示した設定に自動で更新する設定。一度設定しておけば、その後全てその設定で表示してくれるため類似の構図の画像が多い場合に便利。 Allow Animated Formats:MP4・WEBM・GIFフォーマットのファイルをプレイリストに入れられるようにする設定。ただしアニメーション形式の深度を生成することはできないので注意。 Keep Apparent Size When Scaling:物理的に拡大縮小するときに同じサイズ感で表示するように、拡大縮小時に画像を内外に動かして自動調整する。 Copy Favorites:画像をお気に入りフォルダにコピーするか、それとも単に参照するだけかの設定。 Require Hold Grip:VRで画像を操作するときにグリップを押し続ける必要があるかどうかの設定。 |
Image | Slideshow Interval:自動で画像をスライド表示するときにインターバルを何秒にするかの設定。 Wait For Videos In Slideshow:スライドショーを次に進める前にビデオが終わるまで待つかの設定。 Use Depth+:小規模なスケールの奥行きを追加する手法を追加するかの設定。深度を2段階調整できるようになる。 Use FXAA:アンチエイリアシングを追加してジャギーを少なくする(画像のギザギザ感を滑らかにする)設定。 Raymarch Substeps:画像からはみ出したオブジェクトのエッジ周辺の品質を指定する設定。 Guess Depth Scale:生成された深度マップの深度範囲を測定し、それに応じて深度をスケーリングしようとする設定。これによって生成した画像が平坦になったり引き伸ばされすぎないようにする効果あり。このスケールは設定が保存されていない画像にのみ適応される。 |
Advance | Folder Recursion Limit:ベースフォルダから画像をロードするときに検索するサブフォルダの深さの数。 Save Date to Game Folder:ONにすると設定およびデータがアプリケーションのルートフォルダのexeファイルの隣に保存される。 Restart Depth Generator:生成がスタックした場合に強制リスタートする。 Show Depth Generator Window:深度ジェネレータープロセスのウィンドウを表示するかの設定。 Depth Quality:深度推定にどのモデルを選択するかの設定。「Auto」が基本設定でCudaをサポートするNVIDIAのグラボを積んでいれば高品質(High)になる。また、「Zoe Depth」(1.5GB)をダウンロードするとこれが使えるようになり、より高品質になるがこちらはCudaをサポートするNVIDIAのグラボが必須。 Enable Hover Tooltips:マウスカーソルをアイコンに置いたときツールチップ(説明)が表示されなくなる設定。 Generate Collision For Videos:ビデオの衝突判定を作る設定。おすすめしない設定で上手く機能しないとのこと。 |
Background | 8 パターン用意されている背景環境。クロマキー向けの背景も用意されている。 |
Help | マウス・キーボードやVRでの操作方法を確認できる。 |
Virtual Desktopを使ってクロマキー処理をする(パススルーを使う)
Meta Quest3を筆頭にいくつかのVRデバイスはカラーパススルーに対応しています。Virtual Desktopを使えばクロマキー処理ができ、部屋の風景とゲーム画面を合成することが可能。
Meta Quest3でやる場合は以下の通りにすればOK。(画像クリックで拡大)
より綺麗に画像を切り抜きたいならツールを使って背景を削除したり同じ色のグリーンバックにするといった方法があります。
イメージ図としてはこんな感じ。著作権の関係上モザイクを入れています。(正規の画像はスタジオぽこたんより)
ただしこういった加工をすることによって深度が崩れてしまい、立体化が上手くいかなくなることがぼちぼちあるので注意。物は試しにやってみる感じでいいと思います。
AutoDepth Image Viewerの体験版と製品版の違いについて
無料で入手できるDemo版と製品版の違いについても説明していきます。無料版で制限されている機能を確認しましょう。
- 1分間に1回しか3D化ができない
- 生成は合計20回までの制限あり
- Goo機能がない
無料でダウンロードできるDemo版は3D画像の生成に制限がかかります。
「〇〇/20」となっている通り、20枚3D画像生成するとロックがかかり何もできなくなります。製品版を購入しましょう。
また1枚生成すると60秒間のカウントダウンが始まり、カウントが終わるまでは新たに生成することができません。これはDemo版のみの制限。製品版はどんどん生成することができます。
またDemo版にはGoo(粘性のある液体)を発射する機能が搭載されていません。
逆にいうとこれ以外はDemo版で体験することが可能です。生成の制限があるので好き放題プレイすることはできませんが、とりあえず何枚か生成して機能をお試ししてみるのがいいでしょう。
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まとめ
エロ漫画・CGやエロゲの1枚絵といったインパクトあるエロシーンを立体的にして目の前に生み出すのが「AutoDepth Image Viewer」の強みです。有料ですが値段以上の仕事をしてくれます。
デスクトップでのプレイも悪くないですが、やはり恩恵が大きいのはVRデバイスで見たときですね。VRデバイスを持っているなら是非「AutoDepth Image Viewer」で立体化エロを楽しんでみてください。
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